沖縄離島旅の始まりは、ずっと行きたかった宮古島から
2024年3月31日。
中部国際空港から宮古島へ向かいました。
ここから始まるのは、宮古島、石垣島、波照間島、西表島、竹富島、そして沖縄本島へと続いていく約25日間の旅です。
私は以前、約2年間沖縄本島で暮らしていました。
宮古島や石垣島、西表島などの離島へも、その頃からずっと行ってみたかった。
ところが、住んでいると不思議なもので、
「いつでも行ける」
と思ってしまいます。
結局、一度も宮古島へ行かないまま、2022年の秋頃に沖縄を離れました。
翌年にも離島旅を考えましたが、そのときも行けずじまい。
ずっと、どこかに引っかかっていたんですよね。
やりたいことをやらないまま人生が終わったら、たぶん後悔する。
お金は、あとから働けばまた稼げるかもしれない。
でも、そのときに使える時間は戻ってきません。
今なら時間がある。
行くだけの余裕もある。
だったら、ここで行かなかったらいつ行くんだ。
そう思って、この旅に出ることを決めました。
35Lのバックパックを背負って、久しぶりの旅へ
出発前に立ち寄ったのは、中部国際空港のカードラウンジ。
セントレアを利用するときには、よく立ち寄る場所です。
旅に出る前にビールを一杯。
……で終わらず、この日も何杯かいただきました。
これから約25日間、沖縄の島々を巡る。
空港にいる段階から、もう完全に旅モードです。
荷物は35Lほどのバックパックと、小さなスーツケース。
島から島へ移動していくので、大きなスーツケースを引くより、バックパックの方が動きやすいと思いました。
春の沖縄なら服もそれほどかさばりません。
昔、海外をバックパックで旅したこともあります。
最近は車での旅が多かっただけに、荷物を背負って飛行機を乗り継ぐ感じも久しぶり。
今回は、ちょっと昔のバックパッカー旅みたいなこともしたかったんですよね。
那覇空港で乗り継ぎ、いよいよ宮古島へ。
飛行機の窓から海が見えてきます。

「やっぱり、きれいだな」
島がはっきり見えてきたときには、
「ついに来たな」
という気持ちになっていました。
ずっと行きたいと思っていた宮古島。
ようやく到着です。
最初の2泊は市街地|昔ながらの「つるみ荘」
宮古島で最初に泊まったのは、市街地にある「つるみ荘」。


ここで2泊しました。
建物はかなり年季が入っていますが、きちんと手入れされていて、個室だったので一人旅には十分。
料金も当時はかなりリーズナブルでした。
バックパックを背負って到着すると、宿の方から、
「最近、日本人でバックパックで来る人って珍しいんですよ」
というようなことを言われました。
その流れで、バックパックと小さなスーツケースを持った姿を写真にも撮ってもらいます。
確かに今は、スーツケースで旅行する人の方が多いのかもしれません。
でも今回は、自分としても久しぶりのバックパック旅。
昔の旅を少し思い出すようで、悪くない。
つるみ荘では、ほかの宿泊者と長くゆんたくをするようなことはありませんでした。
昔ながらの宿に荷物を置いて、まずは宮古島の街へ。
後半に使うレンタカーも、ここから紹介してもらいました。
宮古島最初の夜。「海鮮酒家 中山」で島の魚を
夕食の店は決めていませんでした。
一人なので、とりあえず歩く。
気になったら入ってみる。
そういう旅も好きです。
歩いていて目に入ったのが「海鮮酒家 中山」。
入ろうとすると満席。
ただ、一人なら少し待てば入れそうとのことだったので、20分ほど街を歩いてから戻ります。
今度は無事にカウンター席へ。
まずはオリオンビール。
そして大好きな、もずく天ぷら。


沖縄本島に住んでいた頃にも何度も食べましたが、揚げたてのもずく天はやっぱりうまい。
しかもボリュームもしっかりあります。
続いて頼んだのが、数量限定の人気メニューだった「カツオの腹皮ふわふわ揚げ」。
カツオの腹皮をこんな形で食べたのは、おそらく初めて。
宮古島でもカツオが水揚げされ、地元の店でこうして食べられます。
寿司も注文しました。

マグロ、カツオ、イカ、エビ、イラブチャーなど。
細かなネタはすべて覚えていませんが、沖縄らしい魚も入っていました。
「いい店に入ったな」
「宮古島、最初からついてるな」
初日の夕食としては大当たりです。
『BRUTUS』で見ていたN’OCEANへ
この夜、もう一軒行ってみたい店がありました。
N’OCEAN MIYAKOJIMA。

この店を知ったのは、今も手元に残している『BRUTUS』2022年6月1日号です。
表紙には大きく、
「ナチュラルワイン、どう選ぶ?」
さらに、
「ナチュラルワインは人で選ぶ。飲める&買える店、全国77軒」
とあります。
その誌面で、宮古島のN’OCEANを知りました。
同じ特集には、那覇の「土といぶき」も掲載されています。
特に覚えていたのが、宮古島の海を背景に、キッチンカーのようなスタイルでワインを提供している写真。
「宮古島へ行ったら、ここには行きたい」
そう思っていました。
実際に訪れたのは、中山でかなり食べたあと。
平日で少し遅い時間だったこともあり、そのときはほぼ貸し切り状態でした。
店の方にBRUTUSを見て来たことを話したり、誌面に載っていたスタイルについて聞いたり。
ワインも何種類かいただきました。
海外のナチュラルワインが中心です。
写真を見るとLILYなどのボトルも残っています。
レバーペーストには赤ワインを。

2年以上前のことなので、
「この香りがして、余韻がこうだった」
と今さら無理にテイスティングコメントを書くつもりはありません。
覚えていないものは、覚えていない。
ただ、料理もワインもよかったことは覚えています。
何より、店の方と話していて楽しかった。
翌日のランチには、カツオの生節のようなものを使ったパスタがあるという話になりました。
「それなら赤ワインがおすすめですよ」
と聞き、
「じゃあ明日また来ます」
ということに。
旅先で初めて入った店へ、翌日の昼も戻る。
自分にとっては、それだけ気に入った店でした。
朝は宮古そば。昼は昨日の店へもう一度
翌朝は「菊栄食堂」へ。
宮古そばをいただきました。


宮古島へ来たら一度は食べたい……と言いながら、この旅ではその後も何度か食べます。
おいしければ、何度食べたっていい。
食べ終えたら一度宿へ戻り、昼には約束どおりN’OCEANへ。
夜に訪れたときとは、雰囲気がかなり違いました。
自然光が入る昼の店内は明るく、前日の夜とは別の店のよう。
前日に聞いていたパスタと、おすすめされた赤ワインをいただきます。


料理名まではもう覚えていませんが、カツオの生節のようなものが使われていたと思います。
一晩で気に入り、翌日の昼にも戻ったN’OCEAN。
宮古島最初の2日間で、かなり印象に残った店になりました。
マンゴービールがなければ、マンゴージェラートで
その後も市街地をぶらぶら。
今度は「CRAFT BEER&CAFE Island Brewing」へ。
狙っていたのはマンゴー味のクラフトビールです。
いかにも沖縄らしくていい。
ところが売り切れ。
代わりに別のフルーティーなビールを楽しみました。


さらに歩いて見つけたのが「RICCO gelato」。
さっき飲めなかったマンゴーが、ちょっと心残り。
なら、ジェラートで食べればいい。
マンゴーとイチゴを選びました。
ビールで飲めなかったなら、ジェラートで食べる。
旅なんて、そのくらいでいい。
途中ではヤギ料理の自動販売機まで発見。
ヤギ刺しやヤギ汁などが並んでいました。
さすが沖縄。
このときはさすがにお腹いっぱいだったので買わず、写真だけ撮っておきました。

宮古牛を食べて、最後はジャズバーへ
この日の夜は「すく」で宮古牛。
寿司などをいただきました。

そのあと、もう一軒「ぼうちゃたつや」へ。
こちらは写真NGだったので、料理の写真は残っていません。
二軒目だったこともあって、ハーフサイズで出してくれたりと柔軟に対応してもらえました。
料理もおいしくて、一人でもいろいろ食べられたのがありがたかったです。
そのあと偶然入ったのが「バー・パラディソ」です。
リクエストを聞かれたので、
「ビル・エヴァンスをお願いします」
と答えました。
すると、
「ありがとうございます」
と言われます。
何に対してのお礼なんだろうと思ったら、店主自身がビル・エヴァンス好き。
そこで少し話が弾みました。
3日目からレンタカー|今度は橋の向こうへ
つるみ荘での2泊を終え、ここからレンタカー旅です。
最初の2日間は、市街地を中心に食べて、飲んで、歩いた。
ここから一気に景色が変わります。
宮古島の周辺には、橋で渡れる島がいくつもあります。
伊良部島。
その先の下地島。
来間島。
池間島。
6泊7日あるので、一か所だけに絞らず、それぞれへ足を延ばしてみることにしました。
伊良部大橋を渡る。海の上を走るようなドライブ
まずは宮古島本島から伊良部大橋を渡り、伊良部島へ。

橋へ入ると、左右に海が広がります。
沖縄本島でも、橋を渡って小さな島へ行ったことはありました。
そこから見る海も十分きれいです。
でも、伊良部大橋はやっぱりすごかった。
長い橋を走っている間、ずっと横には海が広がっています。
天気にも恵まれ、窓の外に宮古島の海を見ながら走る時間が、とにかく気持ちいい。
池間大橋や来間大橋も渡りましたが、今回特に印象に残ったのは伊良部大橋でした。
伊良部島から下地島へ。17ENDの海
伊良部島からさらに下地島へ。
向かった場所の一つが、下地島空港の北側にある17ENDです。


宮古島旅行を調べたことがある人なら、写真を見たことがあるかもしれません。
自分も来る前から知っていました。
それでも、実際に目の前にするとやっぱりきれいです。
海沿いを歩く。
少し写真を撮る。
また車に乗る。
この日は17ENDだけでなく、気になる海を見つけるたびに立ち寄りました。
観光スポットを順番に消化するというより、ドライブそのものを楽しんでいた感じです。
海を眺めながら、「来てよかったな」と思った
途中の砂浜で、一時間ほど海を見ていたことがあります。
何か特別なことをしていたわけではありません。
ただ座って、海を見ていた。

そのとき、
「本当に来てよかったな」
と思いました。
去年も来ようと思って、結局来なかった。
もし今回も決断していなかったら、また、
「宮古島行きたいな」
と言いながら別のことをしていたかもしれません。
やりたいことは、できるときにやる。
旅に出る前に考えていたことを、この海を見ながら改めて思いました。
2軒目は来間島|「ホテル ハイビスカス」へ
この日から2泊したのが、来間島にある「ホテル ハイビスカス」。
名前はホテルですが、ゲストハウスのようなスタイルの宿です。

つるみ荘とは、まったく違う雰囲気でした。
沖縄の古民家らしい建物に畳。
夕食はオーナーが作ってくれます。
この日のメインはフーチャンプルー。


ご飯などと一緒にいただき、もちろんオリオンビールも。
宿泊者もそれほど多くなく、オーナーと話しながらの夕食になりました。
このオーナーが面白い人でした。
宮古島生まれではなく、いろいろな経緯があって島へ来て、ここで宿をやっている。
シュノーケリングのガイドもしています。
そして話しているうちに、なぜか四国遍路の話になりました。
宮古島で見た納経帳が、その後の四国遍路につながった
私は以前から四国遍路に興味がありました。
ただ、納経帳については、
「別になくてもいいかな」
と思っていたんです。
以前、お遍路をした友人から、納経帳を作らずに巡った話も聞いていました。
お金もかかるし、寺を巡ること自体が目的なら、それでもいいんじゃないか。
ところが、ハイビスカスのオーナーが、自分がお遍路をしたときの納経帳を見せてくれました。
一つ一つの寺で書いてもらったものを見る。
「これ、かっこいいな」
と思いました。
巡ったことが形として残る。
それなら、自分がお遍路へ行くときには納経帳を作りたい。
考えが変わりました。
その後、本当に四国遍路へ行ったときには納経帳を持って巡りました。
今見返しても、作ってよかったと思っています。
宮古島でたまたま見せてもらった一冊が、後の四国の旅にもつながりました。
4月3日。まさか宮古島で高台へ避難するとは
ハイビスカス2日目の朝。
地震があり、津波警報を受けて高台へ避難することになりました。
宮古島まで来て、高台へ避難することになるとは思っていません。
ただ、自分自身はそこまで強い恐怖を感じていたわけではありませんでした。
揺れも、ものすごく強かったという記憶はない。
避難した先から見える海も穏やかです。

「本当に津波なんて来るのかな」
という感覚の方が強かったと思います。
もちろん、警報が出ている以上は避難します。
高台には、ほかの旅行者も集まっていました。
その日にマリンアクティビティを予定していた人の中には、ツアーが中止になった人もいたようです。
外はいい天気なのに、海には入れない。
短い滞在でその日に予定を組んでいた人は、残念だっただろうなと思いました。
与那覇前浜を歩き、宮古そばを食べ、イカを狙う
避難を終えたあとは、また島での一日が始まります。
与那覇前浜にも行きました。

長く続く白い砂浜。
17ENDとはまた違う景色です。
宮古島へ来る前なら、
「きれいな海」
で一括りにしていたかもしれません。
実際に何か所も回ると、橋から見る海、砂浜から見る海、場所によって印象が少しずつ違います。
昼には、沖縄そば。
この日はハイビスカス近くの「沖縄そば まるかみ」へ。
人気店らしくかなり混んでいましたが、そばはおいしかったです。
イカ釣りもしてみました。

私はもともとイカ釣りが好きで、今回の沖縄旅にも道具を持ってきています。
結果は……釣れず。
でも、宮古島まで竿を持ってきたんだから、一度くらい投げておきたい。
海を前に竿を出せただけでも満足でした。
ハイビスカス最後の夜は、オーナーと韓国人旅行者と
ハイビスカスには、韓国から来ていた女性旅行者も泊まっていました。
明るくて行動力のある人。
Instagramを見ると、かなりいろいろな場所を旅しているようでした。
日本語はほとんど通じず、こちらも韓国語は分かりません。
英語などを交えながら話します。
自転車で遠くまで移動しようとして、橋の風に苦戦して戻ってきたというような話もしていました。
この日の夜は、オーナーとその韓国人旅行者と一緒に、近くの居酒屋のような店へ。
前日は宿でフーチャンプルー。
今度は3人で外へ。
二泊でしたが、ハイビスカスでは宿そのものにいる時間も旅の一部になりました。

チェックアウトの日。今度は海の中へ
4月4日。
ハイビスカスをチェックアウトする日の午前中、オーナーに案内してもらってシュノーケリングへ行きました。
ウェットスーツを着て、フィンをつけて、本格的にシュノーケリングをするのは初めて。
使い方や安全面も教えてもらいます。
案内してもらったのは、流れもあって、一人だったら入るのをためらいそうな場所。
海へ入ると、サンゴや魚がたくさん見えました。
これまで陸から何度も眺めていた宮古島の海。
中へ入ってみると、また違います。
「いつか自分も」と思っていたウミガメと泳ぐ
オーナーとのシュノーケリングを終えたあと、道具をそのまま借りることができました。
そこで今度は、一人で別のビーチへ。
目的はウミガメです。
以前、友人夫婦が宮古島へ新婚旅行に来たとき、ウミガメと泳いでいる写真を送ってくれたことがありました。
それを見たとき、
「いつか自分もやってみたい」
と思ったんです。
ビーチへ着くと、
「ウミガメはいなかった」
と言って帰っていく人もいました。
自分も少し探しましたが、見つからない。
それでも、もう少し先まで行ってみることにしました。
すると別の人から、
「奥の方にいましたよ」
と教えてもらいます。
そこまで泳いでいくと――
いました。
初めて見る、本物のウミガメ。
「うわ、ウミガメじゃん。かわいい」
最初に出てきた言葉は、本当にそんな感じでした。
なんとなく、ポケモンのゼニガメみたい。
とにかくかわいい。
そのままウミガメを目で追いながら、一緒に泳ぎました。
30分だったのか、もっと長かったのか。
正確には覚えていません。
もしかしたら、一時間近くいたのかもしれない。
できるなら、ずっと一緒に泳いでいたいくらいでした。
友人の写真を見て、
「いつか自分も」
と思っていたことが、本当にできた。
My dream came true.
まさに、そんな気分でした。
「いなかった」と帰った人たちが、どれくらい探したのかは分かりません。
だから、諦めなければ必ず見つかる、なんて話ではない。
ただ自分の場合は、あと少しだけ先まで行ったことでウミガメに会えました。
本当に、ちょっとした差だったと思います。
最後の2泊は「ゲストハウス コア」
シュノーケリングを終えたあと、軽く食材を買い、少しイカ釣りもしてから最後の宿へ。
宮古島最後の2泊は「ゲストハウス コア」です。
到着して最初に思ったのは、
「今までの2軒と全然違うな」
ということ。
建物はきれいで、ハンモックがあり、周りには緑。

共有スペースも明るく、シャワーなどの設備もしっかりしています。
正直、
「男一人旅で泊まるには、ちょっともったいないくらいだな」
と思いました。
家族連れや女性の宿泊者が多かったのも納得です。
設備は今までの宿で一番現代的。
それでも、人との距離はかなり近い宿でした。


コア初日の夜。知らない人との会話が始まる
共有スペースで自分の夕食を食べていると、同じ宿に泊まっていた親子連れなどと自然に話すようになりました。
航空関係の仕事をしている宿泊者たちとも会話に。
その中にはソムリエ資格を持っている人もいて、ワインの話もしました。
さらに、オーストラリアから新婚旅行で日本へ来ていたカップルも泊まっています。
親子連れの子どもたちも二人と話してみたいようだったので、Google翻訳の使い方を教えてあげました。
日本語を入れれば英語になる。
子どもたちは、それを使いながら翌日に宿でBBQがあることなどを一生懸命伝えます。
ソーセージについて何かを翻訳したとき、外国人カップルが大笑い。
子ども本人は理由が分からず、きょとん。
こちらはなんとなく意味が分かって、一緒に笑ってしまいました。
宮古島最後の丸一日。目的は「池間エギ」
翌日は、宮古島で過ごす最後の丸一日。
この日の目的の一つが池間島でした。
ただし、有名な観光スポットが目当てではありません。
欲しいものがありました。
池間エギ。
私はイカ釣りが好きです。
池間島で作られているというエギがあると知り、せっかく宮古島まで来たなら探してみたいと思っていました。
宮古島北部まで車を走らせ、池間大橋を渡ります。
池間島まで来たけれど、簡単には買えない
池間島では、作り手の名前とともにエギが並べられている場所も見ました。

ただ、そこにあるものをそのまま購入できるわけではありません。
そこで、池間エギを作っている方へ電話してみることにしました。
すると、
「今はあまり売っていなくて」
という話。
やっぱり簡単には買えないか。
そう思っていたところ、
「もしかしたら持っている人がいるかもしれない」
と、その方が別の人に連絡してくれることになりました。
自分の電話番号を伝えて、いったん電話を切ります。
ないなら仕方ない。
でも、せっかくここまで来たので少し期待しながら待つことにしました。
池間食堂でご飯を食べていたら、電話が鳴った
その間、自分は八重干瀬センター内の「池間食堂」で昼食を食べていました。
魚のフライを中心とした定食。

グルクンだったと思いますが、そこは記憶が少し曖昧です。
食べている途中で、電話が鳴りました。
池間エギを持っているかもしれないという人からです。
「今、どこにいますか?」
「池間食堂でご飯を食べています」
すると、
「今、目の前の船着き場にいます」
なんと、すぐそこ。
ちょうどツアーから帰ってきたところでした。
これは待たせるわけにはいかない。
食事の途中でしたが、店の人に、
「ちょっと行ってきます」
と声をかけて外へ出ました。
最後の一つ。3,000円で譲ってもらった池間エギ
船着き場へ行って話をすると、持っていた池間エギは最後の一つ。
それを3,000円で譲ってもらえることになりました。
池間島まで探しに来る。
作り手に電話する。
別の人へ話をつないでもらう。
電話が来たと思ったら、その人が自分のいる食堂の目の前にいる。
しかも、持っているのは最後の一つ。
「こんなことあるんだな」
と思いました。
イカ釣りをしない人からすれば、ただの釣り道具に見えるかもしれません。
でも、わざわざ池間島まで探しに来て、こんな流れで手に入れた一本です。
自分にとっては、普通のお土産よりずっと面白いものになりました。
池間島方面なら、八重干瀬(やびじ)という楽しみ方も
自分が池間島へ来た理由は、かなり個人的で池間エギでした。
一方、コアに泊まっていた人の中には、八重干瀬(やびじ)のシュノーケリングツアーを目的に来ている人も多くいました。
八重干瀬は、池間島の北側に広がるサンゴ礁群。
私は今回行っていません。
実際にツアーへ参加した宿泊者からは、
「すごくきれいだった」
と聞きました。
宮古島でシュノーケリングをメインに楽しみたいなら、池間島方面まで足を延ばして八重干瀬のツアーを組み込むのもよさそうです。
これは次に宮古島へ来ることがあれば、自分も気になるところ。
雪塩ミュージアムで、ちょっとひと休み
ドライブの途中には「雪塩ミュージアム」にも立ち寄りました。
ここでは雪塩アイス。

いろいろな味の塩をかけながら食べられます。
宮古島観光ではかなり定番の場所かもしれませんが、車で走り回った途中に冷たいアイスで休憩。
定番は定番で、やっぱりいい。
「まだ時間あるな」。宮古島をぐるっと一周してみる
池間島を巡ったあとも、まだ時間がありました。
「じゃあ、このまま宮古島をぐるっと一周してみよう」
そのまま車を走らせます。
何か特定の観光地を目指していたわけではありません。
海沿い。
集落。
観光地ではない道。
目的地だけを点でつなぐのではなく、その間も含めて島を見る。
一週間近く滞在していたからこそできた時間でした。
途中の鮮魚店で見つけた刺身の盛り合わせ
島を走っている途中で、鮮魚店を見つけました。
気になったので入ってみます。
そこで目に入ったのが、魚そのものを器のように使って、何種類かの刺身を盛り合わせたもの。

見た目にも面白い。
当然、買いました。
有名なレストランへ行くのもいいけれど、地元の魚屋で刺身を買って宿へ持ち帰る。
一週間近く同じ島に滞在する旅なら、こういう食べ方もできます。
コアへ戻り、買ってきた刺身を夕食に。
予定していなかった魚屋に寄れたのも、島を一周してみたからでした。
宮古島最後の夜。宿のみんなでBBQと花火
そして最後の夜は、前日に話していたBBQ。
親子連れ。
外国から来た旅行者。
ほかの宿泊者。
前の日に少しずつ話していた人たちが集まり、今度は一緒に食べます。
食べて、飲んで、話して。
最後は手持ち花火。
子どもたちも、外国から来たカップルも一緒です。
有名な観光スポットでもなければ、豪華なレストランでもありません。
でも、コアで一番楽しかったのはこの夜だったと思います。
「二泊だけじゃ、ちょっと惜しいな」
もう一晩くらいここで過ごしてもよかった。
そう思える宿でした。
3つの宿と、一人だったから生まれた時間
宮古島では、宿を2泊ずつ変えました。
最初は昔ながらの「つるみ荘」。
次は、来間島の「ホテル ハイビスカス」。
最後が「ゲストハウス コア」。
振り返ると、宿を変えたことで、同じ宮古島なのに旅の雰囲気まで変わりました。
つるみ荘では街を中心に動き、ハイビスカスではオーナーとの時間やシュノーケリング。
コアでは、いろいろな宿泊者との交流。
どこが一番よかったというより、それぞれ違ったのがよかった。
今回、一人だったことも大きかったと思います。
誰かと一緒なら、その人との時間をもっと大切にしていたはず。
一人だったから、宿の共有スペースに長くいたり、知らない人と話したりする時間が自然と増えました。
海を一人で眺めた時間もある。
知らない人たちと笑っていた夜もある。
その両方があった6泊7日でした。
6泊7日で回ってみて思う、短い旅ならどこへ行く?
今回、自分は6泊7日あったので、宮古島本島だけでなく、伊良部島・下地島、来間島、池間島まで回ることができました。
でも、2泊3日や3泊4日の旅行なら、全部へ行かなくてもいいと思います。
初めての宮古島で、自分が特に印象に残ったドライブを一つ選ぶなら、伊良部大橋を渡って伊良部島・下地島、そして17ENDへ向かうルート。
白砂のビーチでゆっくりしたいなら、与那覇前浜や来間島方面もいい。
海の中をしっかり楽しみたいなら、シュノーケリングに時間を使う。
池間島方面へ行くなら、八重干瀬のツアーと組み合わせる人が多いというのも、現地で知りました。
そして夜は、市街地で宮古島の食や酒を楽しむ。
自分の場合はN’OCEANがありました。
どこへ行けば正解、というより、
自分が宮古島で何を一番したいか。
それを一つか二つ決めて、あとは少し余白を残すくらいがいいのかもしれません。
自分が島を一周した途中で魚屋を見つけたように、予定していなかったところへ寄れる時間も残るので。
宮古島から石垣島へ。まだ旅は続く
4月6日。
宮古島での6泊7日が終わりました。
レンタカーを返して空港へ。
もしここから中部国際空港へ帰る旅だったら、
「もう少しいたいな」
という気持ちがかなり強かったと思います。
でも今回は違いました。
次は石垣島です。
小さな琉球エアコミューターのプロペラ機に乗って、さらに旅が続きます。

宮古島では、海を見て、食べて、飲んで、ウミガメとも泳ぎました。
宿ではいろいろな人と出会い、池間島では思いがけない形で欲しかったエギまで手に入った。
一週間でも、ずいぶんいろいろあったなと思います。
もう少しいてもよかった。
でも、これで旅が終わるわけじゃない。
次は石垣島。
その先には波照間島、西表島も待っています。
島から島へ、小さな飛行機で移動しながら旅を続ける。
時間もかかるし、お金もかかります。
こんな旅をいつでもできるわけではありません。
だからこそ、今できるならやってみたかった。
空港で次に乗る飛行機を見ながら、
「いや、俺、楽しんでるな」
そんなことを思っていました。
そして飛行機は、次の島へ。
石垣島へ向かいます。


コメント