小諸でワイナリー3軒巡りと2泊キャンプ|東御まで楽しむワイン旅

小諸のキャンプ場でワインとキャンプ道具、その向こうに広がる景色

「小諸にも、こんなにいいワイナリーがあるんだ。」

今回3軒を巡って、一番大きかったのはこの発見でした。

長野県小諸市で2泊キャンプをしながら、友人の運転でマンズワイン小諸ワイナリージオヒルズワイナリーKomorokko Farm & Wineryへ。

3軒で試飲したワインは約13杯。同じ小諸でも、造るワインもワイナリーの雰囲気もかなり違います。

最終日は東御まで足を延ばし、ワインテラス御堂とうみワイン&ビアミュージアムへ。

キャンプを宿泊拠点に、小諸と東御のワインを楽しんだ2泊3日の旅です。

目次

この記事でわかること

  • 小諸で実際に訪れた3ワイナリーと、今回試飲したワイン
  • 3軒それぞれで印象に残ったワインと、その違い
  • ワイナリー巡りと2泊キャンプを組み合わせた実際の過ごし方
  • ワインテラス御堂ととうみワイン&ビアミュージアム、それぞれの楽しみ方
  • 東御で知った造り手と、実際に購入したワイン・ビール

今回の2泊3日

エリア主な体験
1日目小諸ウィスラー・スカイベース小諸 → STARRACE KOMORO → あぐりの湯こもろ → 白ワインとチーズフォンデュ
2日目小諸マンズワイン小諸ワイナリー → ジオヒルズワイナリー → Komorokko Farm & Winery(STARRACE KOMORO) → キャンプ
3日目小諸→東御あぐりの湯こもろ → ワインテラス御堂 → とうみワイン&ビアミュージアム

小諸で2泊。キャンプを拠点にワイン旅へ

小諸に着いたのは夕方。

まずは2泊するキャンプ場、ウィスラー・スカイベース小諸へ。

高台にあるキャンプ場で、空いているサイトを実際に見ながら、景色のいい場所を選びました。

設営を済ませてから向かったのがSTARRACE KOMOROです。

夕方に訪れたSTARRACE KOMOROの建物外観

前日に見つけた、翌日飲んでみたいワイン

この日は運転があるため試飲はせず、STARRACE KOMORO内にあるKomorokko Farm & Wineryで、スタッフの方にワインの話を聞きました。

そこで気になったのが、白と赤のブレンド。

白にはソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、リースリング、ケルナーに加えてアルバリーニョ。

赤にはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローだけでなく、ピノ・ノワールやピノタージュまで使われています。

なかなか面白い組み合わせ。

翌日は友人が運転してくれるので、実際に飲んでみることにしました。

その後はあぐりの湯こもろへ寄り、キャンプ場へ戻ります。

白ワインとチーズフォンデュ。初めての夜景キャンプ

夕食はチーズフォンデュ。

チーズと片栗粉に、牛乳ではなく白ワインを加えて作りました。

白ワインで作ると香りとコクが出て、大人の本格的なチーズフォンデュになります。

合わせたのは、以前購入していたアルカンヴィーニュ シャルドネ

自分にはキリッとしたミネラル感があり、少しシャブリを思わせるような印象。濃厚なチーズフォンデュには、こういうタイプの白を合わせるのが好みです。

小諸のキャンプ場で白ワインとチーズフォンデュ、ランタンを並べた夜の食卓

そして目の前には、小諸の街の明かり。

キャンプで夜景を眺めるのは初めてでした。

近くのサイトでは焚き火をしていて、その暖かい明かりの向こうに街の灯りが広がっています。

山や川を眺めるキャンプとはまた違う景色。

白ワインを飲みながら、焚き火の明かりと小諸の夜景を見る。

こういうキャンプもいい。

キャンプ場から見た小諸の夜景と近くのサイトの焚き火

翌日は、いよいよ小諸のワイナリー巡りです。

友人の運転で、小諸のワイナリー3軒へ

この日は友人が運転してくれることになりました。

ひとりで車でワイナリーへ行くと、自分で運転するので試飲できません。

今回はありがたく助手席へ。

3軒を回って、しっかり飲んでみます。

マンズワイン小諸ワイナリー|分かりやすさの中に、比べる面白さ

最初はマンズワイン小諸ワイナリー

大きな白い建物と、きれいに整えられた敷地。

今回の3軒の中では、自分には一番「正統派」という印象でした。

スタッフの説明だけでなく、ラベルや商品説明、展示も分かりやすい。

ワインに詳しくない人でも理解しやすいよう、かなり工夫されている印象です。

SOLARISの看板とブドウ畑、その奥に見えるマンズワイン小諸ワイナリー

今回飲んだワイン

  • SOLARIS 千曲川 信濃リースリング 2025
  • SOLARIS 千曲川 信濃リースリング Cryo-Extraction 2024
  • SOLARIS 千曲川シャルドネ樽仕込み 2025
  • SOLARIS LA CROIX(ラ・クロワ)2022
  • SOLARIS 小諸メルロー 2022

白を3本、そのあと赤を2本。

マンズワイン小諸ワイナリーで並べた試飲グラスとブドウ畑
SOLARIS 千曲川 信濃リースリング 2025のボトルと商品説明

5本の中でも、特に面白かったものを少し掘ってみます。

「信濃リースリングって、こういう香りなんだ」

最初に意外だったのが、SOLARIS 千曲川 信濃リースリング 2025

名前から、いわゆるリースリングに近い香りを想像していました。

ところがグラスから感じたのは、洋梨やライチのようなかなり華やかな香り。

自分にはヴィオニエやミュスカを思わせるような印象もありました。

一緒にいた友人も、飲んではいませんが香りを嗅いで「これ、すごくいい香りがする」と反応。

一方、味わいはすっきりしていて、こちらは自分がイメージしていたリースリングに近い。

信濃リースリングは、シャルドネを母、リースリングを父としてマンズワインが交配した品種です。

シャルドネとリースリングの交配品種で、こんな華やかな香りになるのか。

そこが一番意外でした。

同じ信濃リースリングでも、甘口になるとまったく別物

この日は数量限定で、SOLARIS 千曲川 信濃リースリング Cryo-Extraction 2024も試飲できました。

収穫したブドウを凍らせてから搾る「クリオ・エクストラクション」という方法で造られた甘口ワインです。

通常の信濃リースリングとは、かなり別物。

しっかり甘く、自分にはマスカットを思わせるような甘やかな香りも感じました。

冷えていたこともあって細かな香りまでは取りづらかったものの、酸が強く出すぎる感じもありません。

これはゴルゴンゾーラのようなブルーチーズと合わせて飲んでみたい。

同じ品種でも、造り方が変わるとここまで違う。

続けて飲めたからこそ分かる面白さでした。

樽仕込みシャルドネは、コーヒー好きにも?

SOLARIS 千曲川シャルドネ樽仕込み 2025は、ほどよくロースト感のある樽のニュアンス。

でも「樽、樽、樽!」と前へ出る感じではありません。

香ばしさはありながら、樽が主役になりすぎない。

個人的には、コーヒーが好きな人にも、こういうタイプのシャルドネは面白いかもと思いました。

LA CROIXから、小諸メルローへ

赤でまず飲んだのがSOLARIS LA CROIX(ラ・クロワ)2022

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを使ったワインです。

「LA CROIX」はフランス語で「十字路」。

ブドウ畑が十字路の角にあることから、この名前が付けられています。

SOLARIS LA CROIX 2022とSOLARIS 千曲川 信濃リースリング Cryo-Extraction 2024のボトル

最初は甘やかな香り。

飲み進めると、酸とタンニンが輪郭をつくり、香りにも複雑さが出てくるように感じました。

そのあとに気になったのがSOLARIS 小諸メルロー 2022

スタッフの方にLA CROIXとの違いを聞くと、同じメルローを使っていても畑が違い、小諸メルローはよりエレガントなスタイルだと教えてもらいました。

せっかくなので、もう一杯。

実際に飲んでみると、主張しすぎない品の良さがあります。

スタッフの方によると、醸造責任者は、ブドウが持つポテンシャルをできるだけ引き出すことを目指してワインを造っているとのこと。

その話を聞くと、この小諸メルローのスタイルにも納得できます。

樽の香りを強く前へ出すというより、メルローそのものの魅力を引き出そうとしているように、自分には感じました。

LA CROIXはカベルネ・ソーヴィニヨンとのブレンドなので、純粋なメルロー同士の比較ではありません。

それでも、同じメルローを使った2本を続けて飲み、畑や造りの違いを意識できたのは面白い体験でした。

試飲しながら眺める32品種の「品種園」

外のテラススペースで試飲していると、目の前に広がっているのが、ワイン用ブドウ32品種が植えられた品種園

グラスのワインを飲みながら、実際にさまざまなブドウを眺められる。

こういう時間もワイナリーならではです。

さらに敷地内には、日本庭園「万酔園」があります。

ここで見ておきたいのが、樹齢100年を超える善光寺ぶどう(龍眼)の原木

マンズワイン小諸ワイナリーの万酔園にある善光寺ぶどうの原木と案内板
樹齢100年を超える善光寺ぶどう(龍眼)の原木

庭園として整えられた場所の中に、マンズワインの歴史にもつながる古いブドウが残されています。

さらに施設には地下セラーもあるそうです。

今回は見学していませんが、品種園やシャルドネの古樹などをスタッフの説明付きで巡るワイナリーツアーもあります。

地下セラーも、タイミングによって見学できる機会があるようです。

試飲だけでも十分楽しめましたが、次はツアーにも参加して、もう少し深く見てみたいと思いました。

ジオヒルズワイナリー|ワイン、料理、造り手まで距離が近い

次に向かったのがジオヒルズワイナリー

到着すると、まず目に入るのが特徴的な建物です。

上部はビニールハウスをイメージして造られていると聞きました。

周囲の景色の中でも印象に残る建物です。

高台に建つジオヒルズワイナリーの外観と周囲の景色

中にはワインだけでなく、ベトナム料理や雑貨もあります。

ここでは4種類を試飲しました。

今回飲んだワイン

  • thoải mái Blanc(トアイ・マイ・ブラン/「くつろいで、気楽に」といった意味)
    白ワインと熟成したシードル原酒を組み合わせた一本。自分にとって初めてのタイプでした。
  • Mimakigahara_S(ミマキガハラ・エス/御牧ヶ原)
    ソーヴィニヨン・ブラン。ミルキーな舌触りと、強く出すぎない樽のニュアンスが印象的。
  • thoải mái Rose(トアイ・マイ・ロゼ/「くつろいで、気楽に」といった意味)
    小諸と佐久のメルローを使ったロゼ。今回約13杯飲んだ中で、一番印象に残った一本です。
  • Cảm ơn Merlot 2024(カム・オン・メルロー/「ありがとう、感謝」の意味)
    小諸産メルロー。品の良さがあり、自分にはチョコレートを思わせるニュアンスも感じました。
ジオヒルズワイナリーで試飲した4種類のワインが並ぶグラス

最初の一杯は、白ワインとシードル

最初に飲んだのがthoải mái Blanc

白ワインと熟成したシードル原酒を組み合わせた一本で、こういうタイプを飲むのは自分にとって初めてでした。

樽で熟成したシードル原酒を使っていることもあってか、香りには複雑さがあります。ワインともシードルとも言い切れない、少し熟成感のあるような香り。自分はこういう香りがけっこう好きです。

飲んでみると、アルコール度数が少し高いように感じました。

気になってスタッフの方に聞いてみると、シードルに使うリンゴは一つずつ表面のワックスをしっかり落とし、余計な水分を飛ばしているとのこと。

ミルキーな舌触りが印象に残ったソーヴィニヨン・ブラン

Mimakigahara_Sで特に印象に残ったのが、ミルキーな舌触り。

樽のニュアンスは感じますが、強く前に出るタイプではありません。

むしろ、やわらかな質感の方が印象に残るソーヴィニヨン・ブランでした。

一番印象に残った、2つの土地をつなぐロゼ

そして今回、約13杯の中で一番印象に残ったのがthoải mái Rose

香りも味わいも好みでした。

でも、さらに面白かったのが造り方です。

このロゼには、小諸と佐久のメルローが使われています。

小諸のメルローは、ブドウの果皮としばらく触れさせたあと、途中で果汁を抜く方法。

これが「セニエ」です。

一方、佐久のメルローは、早い段階でブドウを搾って果汁を取る「ダイレクトプレス」という方法で造られています。

簡単にいうと、

同じメルローを、小諸と佐久で別々の方法でロゼにして、最後に合わせている。

さらに古樽で8か月熟成。

ジオヒルズワイナリーのthoải mái Blancとthoải mái Roseの製法説明カード

それぞれ別のロゼとして仕上げることもできそうなのに、あえて一つに合わせています。

オーナーの説明を聞いていると、小諸と佐久のメルローを別々の方法で仕込み、最後に一つのロゼとして合わせる。そこまで造り分けるところに、ワインへのこだわりを感じました。

もちろん、ほかのワイナリーにも造り手の思いはあります。

ただ今回はオーナー本人から直接話を聞けたことで、そのこだわりがより身近に伝わってきたのだと思います。

最後は、小諸産メルロー

最後に飲んだのがCảm ơn Merlot 2024

小諸産のメルローで、派手さよりも品の良さが印象に残りました。自分にはチョコレートを思わせるようなニュアンスも感じます。

4杯飲んだところで、バインミー

4種類ともおいしい。

でも続けて飲んでいると、味はおいしくても舌はだんだん疲れてきます。

そこでメニューを見ていると、バインミーを発見。

もともと好きなので、これは食べたい。

魚や肉のバインミーもありましたが、今回飲んでいる4種類全体に合わせるなら、パテがよさそうだと思ってBánh mì pateを選びました。

ジオヒルズワイナリーでワインと合わせて食べたBánh mì pate

赤だけなら肉を選んでいたかもしれません。

パテに卵ソース、パクチー。

パクチーは好きですが、風味が強いのでワインとぶつかることもあります。

このバインミーでは、卵ソースのまろやかさがパクチーの強さを少し和らげてくれるように感じました。

食べながらワインへ戻ると、これが進む進む。

ワインだけで4杯を飲み続けるのとは、かなり違います。

ワイン、料理、ロケーション。

どれもよくて、「ここはまた来たいな」と思える場所でした。

ワイナリーの外に出て、次のワイナリーへ向かおうとしたところ、そこにいた子どもが大きな声で、

「またきてねー!」

こちらも、

「またくるよー!」

最後の一言まで含めて、記憶に残るワイナリーになりました。

Komorokko Farm & Winery|5品種を合わせた白ブレンド

3軒目は、前日にも立ち寄ったKomorokko Farm & Winery

今度は、気になっていたワインを実際に飲めます。

今回飲んだワイン

  • 2024 Sur la colline WHITE BLEND
  • 2023 Sur la colline RED BLEND
  • 2025 ~P~ Albariño
  • 2024 ~en~ Pinot Noir
Komorokko Farm & Wineryの2024 Sur la colline WHITE BLENDと試飲グラス
Komorokko Farm & Wineryの2023 Sur la colline RED BLENDと試飲グラス

4本の中で一番好みだったのは、WHITE BLEND。

使われているのは、セミヨン、アルバリーニョ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、ケルナーの5品種です。

ソーヴィニヨン・ブランとセミヨン。

リースリングとケルナー。

そこまでは組み合わせとしてイメージできます。

でも、さらにアルバリーニョまで入ってくる。

「これを全部合わせるんだ」

品種構成を見るだけでも面白い。

実際に飲んでみると、ミネラル感がありながら、味わいにはしっかり厚みがあります。

独創的な組み合わせだけで終わらず、飲んでもおいしい。

4種類の中では、この白ブレンドが一番好きでした。

アルバリーニョ単体も試してみると、こちらはフルーティーで軽快。ミネラル感もあり、白ブレンドとどこか通じるものも感じます。

Komorokko Farm & Wineryの2025 ~P~ Albariñoと試飲グラス
Komorokko Farm & Wineryの2024 ~en~ Pinot Noirと試飲グラス

赤ブレンドには、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローだけでなく、ピノ・ノワール、カベルネ・フラン、シラー、ピノタージュまで。

この時点ですでにかなりの数を飲んでいたので、「ここがピノ」「ここがピノタージュ」と細かく拾うところまでは正直分かりませんでした。

ただ、香りはとてもよかった。

無理に品種当てをするより、複数の品種が重なって一つの味や香りになっていること自体を楽しむ。

ブレンドには、そういう面白さもあります。

ワインだけで終わらないSTARRACE KOMORO

Komorokko Farm & WineryがあるSTARRACE KOMOROは、ワイナリーだけの施設ではありません。

ワイナリー・ショップ棟とは別に、外の階段を上がった先にはレストランがあります。

犬連れでも楽しめる場所があり、周辺にはドッグランもあります。

友人同士で来てもいいし、デートならレストランまで含めて楽しむのもよさそう。

ワインにそこまで興味がない同行者がいても、それぞれ違う過ごし方ができそうです。

そしてKomorokko Farm & Wineryは、耕作放棄地をブドウ畑へ変え、小諸に新しい風景をつくることを目指してワイン造りをしています。

3軒回ったら、むしろ「1回では足りない」と分かった

3軒とも、かなり違いました。

マンズワインは、説明や展示が分かりやすく、ワインを知りながら飲める。

GIO HILLSは、オーナーから直接造りの話を聞き、ベトナム料理まで一緒に楽しめる。

Komorokkoは、独創的なブレンドを飲みながら、STARRACEという施設全体でも楽しめます。

もともと小諸にはメルローのイメージがありました。

今回マンズの小諸メルローを飲むと、スタッフから聞いた「ブドウのポテンシャルをできるだけ引き出す」という醸造責任者の考えと、主張しすぎないエレガントな味わいが自分の中でつながりました。

GIOのCảm ơn Merlot 2024も、造り手は違いますが、メルローを主役にした一本。

そこにも、自分には小諸のメルローそのものの魅力を引き出すような、派手すぎない品の良さがありました。

でも、小諸はメルローだけではありません。

華やかな信濃リースリング。

白ワインとシードルを合わせた一本。

小諸と佐久のメルローを違う方法で仕込んだロゼ。

アルバリーニョまで入れた5品種の白ブレンド。

3軒回っただけでも、これだけ違います。

しかも小諸には、2026年8月現在、6つのワイナリーがあり、今回訪れたのはそのうち3軒だけ。

一日で全部回るのは難しいし、仮に回れたとしても、試飲する側が飲みきれません。

今回3軒を巡ったことで、

「小諸にもいいワイナリーがある」から、「小諸は1回では全然足りない」へ。

そんなふうに印象が変わりました。

ワイナリーを巡ったあとは、キャンプ場へ

3軒を回ったあとはキャンプ場へ。

夕食はKFCと、友人が作ったキーマカレーです。

キーマカレーはご飯ではなく、レタスで包んで食べました。

正直、普段は汁気の少ないキーマカレーを積極的に選ぶ方ではありません。

でもレタスの水分とカレーが合う。

気づけばかなり食べていました。

KFCも、キャンプで食べるとたまにはいい。

ただ次にまた同じことをするなら、今度は別のキャンプ飯でもいいかな(笑)。

一方、キーマはまた食べたい。

自分では作りませんが。

小諸のキャンプ場で夕食に食べたKFCとグラス
友人が作ったキーマカレーをレタスで包んで食べたキャンプ飯

夜は焚き火。

遠くには花火大会の花火も見えました。

前日は一人で白ワインと夜景。

この日は友人と小諸のワイナリーを巡り、夜は焚き火と花火大会の花火。

同じキャンプ場でも、2日間でずいぶん違う夜になりました。

最終日は東御へ。ワインが育つ場所と、造る人を知る

最終日は友人とあぐりの湯こもろへ。

風呂とサウナに入り、昼食を食べたところで友人とは別れました。

僕はもう少しだけワイン旅を続けます。

向かったのは東御。

東御へ来るのは今回が2回目です。

ワインテラス御堂|目の前の畑と、棚のワインがつながる

最初に訪れたのがワインテラス御堂

高台にあり、建物からはブドウ畑と、その向こうの街や山を広く見渡せます。

ワインテラス御堂のテラスと高台から見える東御の景色

館内には、リュードヴァンをはじめ複数のワイナリーのワインが並ぶ販売スペース。

ここで面白かったのが、商品説明POPに付いている緑色の「御堂」マークでした。

スタッフの方から、このマークが付いているものは、目の前の御堂地区の畑で収穫されたブドウを使っていると教えてもらいました。

窓の外には、そのブドウ畑が広がっています。

ワインテラス御堂の御堂ヴィンヤード案内と窓の外に広がるブドウ畑
ワインテラス御堂に並ぶ御堂地区のワインと商品説明POP

しかも畑はワイナリーごとに区画が分かれている。

「目の前の畑のブドウから、このワインが造られている」

そう分かると、棚のワインの見方が変わります。

なおさら飲んでみたくなる。

リュードヴァンは前回訪問してワインも購入しているので、今回はほかの造り手を中心に見ました。

気になるものはいくつかありましたが、ここでは購入せず。

スタッフの方とは東御の気候についても話し、9月半ば頃から収穫が始まるという話も聞きました。

さらに、リュードヴァンの区画付近には白いコンクリートの道があり、歩くこともできるとのこと。

せっかくなので車で周辺を回り、その道も少し歩いてみます。

ワインテラス御堂から見えていたブドウ畑を、今度はすぐそばから眺める。

高台から街や山まで見渡せる景色も含めて、かなりいいロケーションでした。

東御の御堂地区のブドウ畑の間を伸びる白いコンクリートの道

とうみワイン&ビアミュージアム|知らない造り手を見つける入口

続いて向かったのがとうみワイン&ビアミュージアム

前回も来ようとしましたが、その日は休館日。

今回が初めての入館です。

2026年現在、東御市には15のワイナリーがあります。

一度の旅ですべてを回るのは簡単ではありません。

館内に入り、まずワインの販売・試飲スペースを見ていると、スタッフの方から、

「普段はどんなものがお好みですか?」

と話しかけてもらいました。

そこから、知らなかった造り手やワインの話が次々に出てきます。

最初に気になった、オレンジ色の一本

最初に話題になったのが、試飲コーナーにも入っていたひかるの畑「御堂オレンジ『嬉』 URESHI 2025」

オレンジ色のエネルギッシュなエチケットがかなり目を引きます。

スタッフの方は、このデザインについて、造り手本人を表しているように感じると話していました。

シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンを使ったオレンジワイン。

試飲コーナーにもあったので、かなり飲んでみたかった一本でした。

とうみワイン&ビアミュージアムの有料試飲機に並ぶ東御のワイン

前回の続きで選んだ、Cry For The Moon

次に目に留まったのがStardust Vineyard Cry For The Moon 2025

Stardust Vineyardは、前回東御を訪れたときにも気になった造り手です。

そのときワインチャペルで購入したのは、複数品種を使った白ワイン。

今回は、ピノ・ノワール単一のCry For The Moonが並んでいました。

前回買ったブレンドとは違って、単一品種ではどんなワインになるんだろう。

これは飲んでみたい。

しかも棚には、

「ラスト1本」

の表示。

そうなると、余計に気になります。

こちらは購入することにしました。

1本ずつエチケットを手描きする彫刻家

スタッフの方との話でもう一人、強く印象に残ったのが鹿之助萬蔵

本業は石彫。

しかもワインのエチケットは一枚ずつ本人が手描きし、ボトルにはシリアルナンバーまで入っています。

つまり同じワインでも、まったく同じボトルはない。

ワインの中身だけでなく、ボトル自体が作品のようです。

とうみワイン&ビアミュージアムに並ぶ鹿之助萬蔵の手描きエチケットのワイン

こういう造り手がいること自体、ここへ来なければ知らなかったかもしれません。

脳外科医が造る、2019年のロゼ

さらにスタッフの方から教えてもらったのがAtelier du Vin

造り手の飯島明さんは、東京で脳外科医をしながらワイン造りをしているとのこと。

それだけでもかなり気になります。

棚にあったのがMerlot Rosé de Saignée 2019

もともとロゼが好きなうえ、2019年というヴィンテージにも惹かれました。

スタッフの方からは、樽熟成と瓶内熟成についても話を聞きます。

毎年造っているワインでもなさそうで、価格も思っていたより手を出しやすい。

本当はピノ・ノワールのロゼもあったそうですが、そちらは売り切れていました。

残っていたら、それも買っていたと思います。

結局、このロゼも購入。

今回買った2本の中では、こちらの方が「どんな味になっているんだろう」と、より飲むのが楽しみになりました。

この日はワインを買わないつもりだったんですけどね。

Cry For The Moonと熟成ロゼ。

予定はきれいに崩れました。

とうみワイン&ビアミュージアムで購入したCry For The Moon 2025とAtelier du Vinのロゼ2019

この2本を実際に飲んでどうだったのかは、また別の記事で書こうと思います。

東御の16生産者から集まった9品種のワイン

買わなかったワインの中にも、面白いものがありました。

その一つが、東御ワインフェスタの記念ワイン「アッサンブラージュ2025」

東御市内の16の生産者から集まった9品種のブドウを使い、アルカンヴィーニュが醸造した白ワインです。

スタッフの方の説明では、白ブドウだけではなく、黒ブドウも使われているとのこと。

いろいろな生産者、いろいろな品種を一つにする。

一つのワイナリーだけを見ていては、なかなか出会えないタイプのワインです。

東御ワインフェスタ記念ワイン「アッサンブラージュ2025」のボトルと商品説明

ワインを選んだあとで、館内にある大きな生産者紹介パネルも見て回りました。

今回は先にスタッフの方と話しながらワインを見ましたが、最初にパネルでどんな造り手がいるのかを見てから、気になったワインを探すという回り方も分かりやすそうです。

ワインだけじゃない。限定のHazy IPAも

帰り際に、ミュージアムの下階にある売店ものぞいてみました。

そこで見つけたのが、オラホビールの限定商品キャプテンクロウ クレイジーヘイジージョー

Hazy IPAです。

僕はもともとHazy IPAが好きで、クラフトビールの店にあれば優先して選ぶことも多いスタイル。

これは自分用に購入しました。

飲んだのは、帰宅した翌日。

フルーティーで華やか。

本当に果物が入っているんじゃないかと思うくらいジューシーで、香りもかなり好みでした。

色もいい。

これはかなり好き。

売店に並ぶオラホビールのキャプテンクロウ クレイジーヘイジージョー

とうみワイン&ビアミュージアムでは生ビールも楽しめるようだったので、次は運転を気にせず飲んでみたいところです。

2つの施設を回ると、東御の「次」が見えてくる

ワインテラス御堂では、棚に並んでいるワインと、ブドウが育つ畑がつながる。

商品説明POPの「御堂」マークをきっかけに、目の前の畑で収穫されたブドウがワインになっていることを知りました。

とうみワイン&ビアミュージアムでは、造り手を知る。

スタッフとの会話や展示から、それまで知らなかった生産者を知り、「次はここへ行ってみたい」と思える。

東御には15のワイナリーがあります。

何も知らない状態で、その中からいきなり一軒を選ぶのは、ワインに詳しくない人ほど難しいかもしれません。

最初にここで気になる造り手を見つけ、そのあと個別のワイナリーへ行く。

そんな入口として使えます。

逆に、旅程の都合で何軒ものワイナリーを回る時間がない人にもいい。

一か所で複数の造り手やワインを知れるだけでも、東御のワインに触れるきっかけになります。

今回2つの施設を回ってみて、

ワインテラス御堂は、ブドウが育つ土地への入口。
とうみワイン&ビアミュージアムは、造り手への入口。

自分には、そんな違いがあるように感じました。

ワイナリーを目的にキャンプするのもいい

普段のキャンプは、釣りが目的になることが多いです。

今回はワイナリー。

一人で白ワインとチーズフォンデュを食べながら夜景を見る。

翌日は友人の運転で、小諸のワイナリーを3軒巡って約13杯を試飲。

キャンプ場へ戻れば焚き火があり、遠くには花火大会の花火。

温泉にも入り、最終日は東御へ。

今回が「最高のキャンプだった」と思うのは、どれか一つが特別だったからではありません。

自分が好きなこと、興味のあることを、一つの旅の中でいくつも楽しめたから。

1泊なら、小諸まで移動してキャンプをして、翌朝にはもう撤収です。

2泊したことで、キャンプそのものを楽しみながらワイナリーを巡り、さらに東御まで足を延ばす余裕ができました。

そして小諸は、3軒回って終わりではありませんでした。

むしろ、

まだ飲んでいないワインがある。

まだ行っていないワイナリーがある。

と分かった。

マンズのツアーにも参加してみたい。

GIO HILLSでは、次はもう少しゆっくり料理とワインを楽しみたい。

STARRACE KOMOROなら、友人と来たり、レストランまで含めてデートで過ごしたりするのもよさそう。

東御では、今回知った造り手のワイナリーへ実際に行ってみたい。

ワイナリーを目的にキャンプするのも、かなりいい。

そして今回だけでは、まだ足りない。

次に来る理由までできた2泊3日でした。

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