石垣島へ行くなら、何泊くらいあれば楽しめるのか。
市街地に泊まるのがいいのか、それとも川平湾や北部まで足を延ばした方がいいのか。レンタカーは必要? せっかくなら竹富島など、周辺の離島にも行ってみたい。
初めて石垣島を旅するときは、意外と迷うことが多いと思います。
僕が石垣島を訪れたのは2024年4月。宮古島から飛行機で渡り、途中で波照間島や西表島を巡りながら、前半5泊、離島から戻ってきたあとに2泊。合計7泊を石垣島で過ごしました。
市街地を自転車で走り、竹富島へ渡り、レンタカーで川平湾や島の北部へ。米原ビーチではシュノーケリングを楽しみ、旅の終盤には野底マーペーにも登りました。
でも、記憶に残っているのは観光地だけではありません。
ファーマーズマーケットで石垣牛を買って自分で焼いたり、ゲストハウスで出会った人たちと食事に出かけたり。旅の途中では、思いもしなかった人とのつながりや再会もありました。
7泊して感じたのは、石垣島は「有名スポットをいくつ回れるか」だけで考えるには、少しもったいない島だということ。
この記事では、実際に石垣島で過ごした時間をたどりながら、初めてなら何泊くらい欲しいのか、市街地と北部をどう組み合わせるか、レンタカーはあった方がいいのか。そして、実際に訪れて「また行きたい」と思った場所まで紹介します。
この記事でわかること
- 初めての石垣島なら、何泊くらいあると楽しみやすいか
- 市街地と川平・北部、それぞれに泊まって感じた違い
- 島内を巡るならレンタカーがあった方がいいと感じた理由
- 川平湾、米原ビーチ、野底マーペーなど、実際に訪れて印象に残った場所
- 石垣島を拠点に竹富島などへ足を延ばす楽しみ方
- ゲストハウス、食、人との出会いを含めた旅の様子
7泊した自分なら、初めての石垣島はこうする
石垣島だけでも、できれば3泊4日は欲しい。
まずは石垣港離島ターミナルへアクセスしやすい市街地を拠点にして、竹富島など近くの離島へ1日。島内をしっかり巡る日はレンタカーを借りる。
実際に7泊した今なら、僕はそんな組み方をします。
詳しい理由は最後にまとめるとして、まずは宮古島から石垣島へ渡った初日から振り返ってみます。
宮古島から石垣島へ。まずは市街地を拠点に旅を始める
2024年4月6日。
約1週間を過ごした宮古島を離れ、飛行機で石垣島へ向かいました。
到着したのは昼過ぎ。空港からバスに乗り、市街地へ。

石垣島で最初の3泊の拠点に選んだのが、Guest House Ishigakiです。
この旅はまだ先が長かったこともあり、安さだけでドミトリーを選ぶより、まずは個室でゆっくり休めることを優先しました。
ただ、ホテルの個室にこもるのではなく、ゲストハウスなら他の旅行者と話す機会もある。その両方を取れそうだったことが、ここを選んだ理由です。
宿に着いたものの、チェックインにはまだ少し早い。
そして、お腹も空いていました。
近くを歩いていて目に留まったのが、あむりたの庭、そして音楽。
少し洒落た外観に惹かれて入ってみると、メニューにあったカレーがとにかくおいしそうでした。
運ばれてきた皿には、ゴーヤやかぼちゃ、紅芋、エリンギなど、いろいろな野菜がたっぷり。素揚げされた野菜が色鮮やかに盛られた一皿です。


味もしっかり記憶に残っています。
そして、カレーと同じくらい印象的だったのが、たっぷりのミントを使ったフローズンモヒート。
一般的なモヒートは、ミントの葉をそのままグラスの中に残して仕上げることが多いカクテルです。
この一杯は、それをフローズンタイプにして、さらにミントもブレンダーにかけたスタイル。シャリっとした冷たい飲み口の中から、細かくなったミントの香りがしっかり広がります。
見た目にも鮮やかなグリーンで、爽やか。
普通のモヒートとはまた違った楽しさがあり、今でもよく覚えている一杯です。

実は、あむりたの庭、そして音楽を訪れたのは、この日だけではありません。
このあと離島を巡り、再び石垣島へ戻ってきたときにもう一度立ち寄ることになります。
最初の食事から「また来たい」と思える店に出会えた。
石垣島の旅は、そんなところから始まりました。
Guest House Ishigakiを拠点に、自転車で市街地へ
あむりたの庭、そして音楽で腹ごしらえをしたあとは、Guest House Ishigakiへチェックイン。
宿には無料で借りられる自転車があったので、さっそく石垣港離島ターミナルの方まで走ってみることにしました。
ターミナル前では、石垣島出身の元プロボクサー・具志堅用高さんの銅像を一枚。
翌日以降の離島巡りも考えていたので、フェリー乗り場を見たり、船の時間を確認したり。そのまま石垣島ビレッジ周辺までぶらぶらしながら、夜は何を食べようかと店を探していました。
せっかく石垣島まで来たなら、最初の夜から外したくない。
そこで宿に戻っておすすめを聞くと、名前が挙がったのがひとし 石敢當店でした。
人気店なので入れるかどうかは分からないとのこと。
それでも一人なら何とかなるかもしれない。予約なしで店まで行ってみると、これが本当に運よく入れました。
初日の夜は刺身と寿司を
まず頼んだのは刺身の盛り合わせ。
石垣島での最初の夜に食べる魚ということもあったのか、これは素直にうまかった。
さらに寿司も数貫。
旅先で刺身や寿司を食べると、その土地に来た実感が一気に増す気がします。

たっぷり食べたあとは宿へ戻り、共用のリビングスペースで少しゆっくり。
ジーマーミ豆腐などをつまみながら、オリオンのブラウンエールを飲みました。

こういう時間も、長めの旅では結構好きです。
初日の石垣島は、市街地を自転車で走って、魚を食べて、ビールで終了。
翌日は遠くへ行かず、もう少し街の中を見て回ることにしました。
市場と地ビール。石垣島の市街地を楽しむ
ゆらてぃく市場で石垣牛を買って、自分で焼く
市街地に滞在している間に立ち寄ったのが、ファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」です。
旅先では店で食べるのももちろん楽しいですが、スーパーや市場をのぞくのも面白い。
その土地で普段どんな食材が売られているのかを見るだけでも、観光地とはまた違った地域の姿が見えてきます。
ここで見つけたのが石垣牛。
せっかくゲストハウスにキッチンもあるので、買って帰って自分で調理することにしました。
石垣牛というと専門店や焼肉店で食べるイメージもありますが、市場で肉を選び、自分の好きな焼き加減で食べるのも悪くない。
長い旅の途中だったこともあり、こうして地元の食材を買って自炊する時間は、自分の旅のスタイルにも合っていました。
別の朝には、スーパーで買った八重山そばを自分で作り、ゆで卵をのせて朝食にしたことも。
毎食有名店を回るのではなく、ときどき自炊する。
そんな過ごし方ができたのも、ゲストハウスに泊まった良さのひとつでした。


市街地で楽しんだ、石垣島のクラフトビール
市街地を歩いていると、やっぱりお酒も気になります。
石垣島では、クラフトビールを楽しめる店にも立ち寄りました。
そのひとつが、当時730COURTにあった石垣島ビール工房AGAINST THE GRAIN。
店内はかなり洒落た雰囲気で、ここではクラフトビールを3種類。
細かな味わいまではもう覚えていませんが、写真を見ると、それぞれ色もかなり違います。
石垣島で造られたクラフトビールを飲み比べながら過ごした店のひとつです。

※僕が訪れたビアレストランAGAINST THE GRAINは、2025年2月28日で閉店しています。閉店時の公式案内では、クラフトビールの醸造は継続すると案内されていました。
もう一軒立ち寄ったのが、ユーグレナモールにある石垣島地ビール本舗 金城商店。
こちらでは、地ビール3種類の飲み比べセットを注文しました。
当時の価格は1,200円。
黒ビールを含め、それぞれタイプの違う3種類を少しずつ試せるセットです。
ビールはワインほど香りを細かく追いかけながら飲んだ記憶までは残っていませんが、3種類を並べて、色や香り、口当たりの違いを順番に比べられるのは面白い。

石垣島ではオリオンビールを飲む機会も多かったので、こうして地元のビールを間に挟むと、同じ「沖縄で飲むビール」でも少し景色が変わります。
食事だけでなく、その土地のお酒も一緒に楽しむ。
こういう寄り道も、旅では残しておきたい時間です。
石垣島でつながった、大三島の友人
Guest House Ishigakiで特に面白かったのが、人とのつながりでした。
3泊している間、東京からワーケーションを兼ねて来ていた夫婦と、夕食を一緒に食べながらいろいろ話しました。
旦那さんは香川出身、奥さんは愛媛出身。
僕も以前、愛媛にいたことがあったので、自然と四国の話になりました。
そこで何気なく、香川出身の友人が、今は愛媛県の大三島でゲストハウスをやっているという話をしました。
すると旦那さんの反応が変わります。
友人の名前を伝えてみると――なんと、大学時代の同期。しかも同じゼミだったとのこと。
石垣島でたまたま同じゲストハウスに泊まった東京在住の人と話していたら、愛媛の島にいる自分の友人につながった。
さすがにこれは驚きました。
その場から友人にも連絡が入り、そのあと僕のところにも連絡が。
「世界は狭い」と言いますが、本当にこんなことがあるんだな、と。
この旅では、このあとも不思議なくらい人との再会やつながりが続いていきます。
このときはまだ、そんなことになるとは思ってもいませんでした。
翌日は石垣港から船に乗り、竹富島へ。
石垣島から船で半日、竹富島へ
石垣島で迎えた3日目。
この日は石垣港離島ターミナルからフェリーに乗り、竹富島へ渡りました。
石垣島から竹富島までは高速船で約10〜15分。
船に乗ったと思ったら、もう別の島です。
竹富島では自転車を約3時間レンタルして、島内をぐるっと回ることにしました。
車ではなく自転車。
赤瓦の屋根が並ぶ集落の中を、自分のペースで走っていきます。
竹富島というと海のイメージもありますが、僕が「竹富島に来たな」と一番感じたのは、むしろ集落の景色でした。
赤瓦の家々の間を、水牛車がゆっくりと進んでいく。
観光案内などで何度も見たことのある光景ですが、実際に目の前で見ると、
「ああ、これだよな」
という感じ。
海岸にも足を延ばしましたが、この日はちょうど干潮の時間帯。海そのものよりも、水牛車と赤瓦の集落の方が印象に残っています。


タイミングよく入れた、やまもり食堂
昼はやまもり食堂へ。
食べたのは、八重山そばを中心に、ご飯ものやもずく、サラダなどが付いた定食。
なかなかのボリュームです。
中でも覚えているのがパパイヤシリシリ。青パパイヤを細く切って炒めた沖縄らしい料理で、これがおいしかった。
しかも写真を見ると、小皿がなぜか複数あります。
ビールを頼んだからなのか、何かを追加したからなのか。そこまではもう覚えていません。
ただ、「パパイヤシリシリ、ずいぶんたくさんあるな」と今見ても思うくらい。
店を切り盛りしていたのは年配のご夫婦だったと記憶しています。
営業時間もかなり短いようで、僕が入ったあとにも数組のお客さんがやってきましたが、ほどなく受付終了。その後に来た人たちは断られていました。
たまたまいいタイミングで入れて、八重山そばを食べ、気に入ったパパイヤシリシリまでたっぷり。
こういう予定していなかった小さな当たりも、旅では結構うれしいものです。

その後はまた自転車へ。
ちろりん村ではパインスムージーを飲みながらひと休み。
暑い中を自転車で走ったあとに飲む、冷たいパインスムージー。
これは間違いなく相性がいい。

観光スポットを次々と回るというより、自転車を漕いでは止まり、何か食べて、また走る。
竹富島では、そんな半日の過ごし方でした。
一人旅の自分には、半日くらいがちょうどよかった
午後2時半から3時ごろには、フェリーで石垣島へ戻ったと思います。
実際に回ってみて、一人旅の自分には半日くらいでも十分楽しめたというのが正直な感想です。
もちろん、宿に泊まって時間をかけて過ごせば、また違った竹富島が見えるはず。
星野リゾートの外観も見ましたが、ああいう場所に泊まって、カップルや家族でゆっくり過ごすなら、日帰りとはまったく違う旅になると思います。
ただ、僕のように一人で訪れて、自転車で集落や海岸を回ってみたいなら、半日でもかなり楽しめました。
そして石垣島へ戻れるのも早い。
この距離感は、実際に行ってみるとかなり便利です。
石垣島の市街地を拠点にしておけば、朝に船へ乗って竹富島を楽しみ、午後にはまた石垣島へ戻ってこられる。
石垣島そのものを楽しみながら、船に乗ればまったく違う島へ行ける。
この旅で初めて、石垣島が八重山の旅の拠点になる面白さを少し感じた一日でした。
翌日からは、旅の移動手段を自転車から車へ変えます。
レンタカーを借りて北へ。石垣島の印象が変わった
借りたのはホンダのバモス。
年季の入った車でしたが、荷物も載るし、車内も広い。島を走るには十分でした。
後半に宿泊する予定だったguest house Holoholo Beach Sideのつながりで、レンタカーを借りることができました。受け取りは市街地にあるHoloholo City Areaで。
市街地を離れ、まず立ち寄ったのはバンナ公園にある南の島の展望台。
この日は少し曇っていましたが、高いところから島を見渡してみると、それまで歩いたり自転車で走ったりしていた市街地とは、また違った石垣島が見えてきます。
宮古島では、海の近くを車で走りながら、橋を渡っていくつもの島を巡りました。
一方の石垣島は、山がある。
高台から景色を眺めたり、山の間を抜けて北へ走ったり。レンタカーを借りたことで、同じ沖縄の離島でも宮古島とは旅の感覚がずいぶん違うことに気づきました。
市街地だけを歩いていたときより、石垣島がぐっと大きく感じられます。
川平で泊まった、イリワ -stay&coffee iriwa-
この日から2泊したのが、川平にあるイリワ -stay&coffee iriwa-。
実はこの宿を知ったのには、ちょっとしたつながりがありました。
名古屋の知人がオーストラリアへワーキングホリデーに行っていた頃、現地で知り合った人が「いつか自分でゲストハウスをやりたい」と話していたそうです。
その人がその後、石垣島で夢を叶えて始めたと聞いたのがイリワ。
そんな話を知人から聞いて、
「それならぜひ泊まってみたい」
と思ったのが、この宿を選んだきっかけでした。
今回はドミトリーでの宿泊です。
実際に着いてみて、特に気に入ったのが庭。
南国の植物に囲まれた庭にはハンモックがあり、外でゆっくり過ごせるようになっています。
昔訪れたバリを少し思い出すような雰囲気もあって、
「ああ、南の島に来てるな」
という感じ。
コワーキングできるスペースもあり、旅の途中で少し作業したいときにも使いやすい場所でした。


旅をしていると観光ばかりになりがちですが、長い旅では、こういう何もしない時間や作業する時間も欲しくなります。
その点、イリワはかなり自分に合っていました。
宿そのものと同じくらい印象的だったのが、ここに集まっていた人たちです。
日本人もいましたが、僕が滞在していたときは外国人の方が多かった印象。
スウェーデンやドイツなど、いろいろな国から旅人が来ていました。
国籍も旅のスタイルも違う人たちが、同じ場所に集まっている。
そんな空気も、イリワの面白さのひとつでした。
今回、石垣島では3カ所のゲストハウスに泊まりましたが、もしもう一度泊まるならどこかと聞かれたら、僕はここを選ぶと思います。
ドミトリーでも、また泊まりたい。
それくらい気に入った宿でした。
宿で出会った3人で、濵 川平へ
このとき知り合ったのが、宿を手伝いながら滞在していた韓国人の方と、長期滞在していた日本人の方。
韓国人の方は日本語がとても流暢。
もう一人の日本人の方は、以前とは働き方を大きく変え、今ではWeb関係の仕事をしながら旅するように暮らしているとのことでした。
国籍も、それまでの働き方も違う3人。
話しているうちに、その日の夜は一緒に川平の濵 川平へ行くことになりました。
最初は刺身の盛り合わせ。
マグロやタコなどが入っていたのは覚えていますが、すべての魚の種類まではもう分かりません。
ほかにも、もずく、肉料理、揚げ物、魚料理などを頼んで、3人でシェアしながら食べました。
細かい料理名までは覚えていなくても、この夜の料理がおいしかったことはしっかり残っています。

一人旅では、自分の好きなものを好きなタイミングで食べられる気楽さがあります。
でも、宿でたまたま出会った人たちと食卓を囲む夜もいい。
一人では頼まなかった料理まで食べられるし、何より食卓がにぎやかになります。
そもそも、この3人で食事へ行く予定を立てて石垣島へ来たわけではありません。
その日に同じ宿にいて、話をして、その流れで一緒に飲みに行く。
こういう予定になかった時間が生まれるのも、ゲストハウスに泊まる面白さだと思います。
翌朝は、庭でコーヒーを飲みながら朝食。
少しゆっくりしてから、再びバモスに乗りました。
この日はさらに北へ。
平久保崎、米原ビーチ、川平湾。北部ドライブで海を楽しむ
まず目指したのは、島の最北端にある平久保崎。
市街地から離れるにつれて建物が少なくなり、景色もどんどん開けていきます。
平久保崎まで来ると、周囲に広がるのは海と緑。
岬から海を眺めていると、「石垣島ってこんなに広かったんだな」とあらためて感じます。
市街地を自転車で走っていた数日前とは、同じ島とは思えないくらい景色が違う。
レンタカーを借りて北まで来てよかったと思った場所のひとつです。

海を眺めながらパンケーキでひと休み
北部を走っている途中に立ち寄ったのが、石垣マーケット。
海を眺められる席があり、ここではパンケーキを食べました。
車で島を走って、景色を見て、また走る。
そんな一日の途中で、海を眺めながら甘いものを食べてひと休み。
これくらいの寄り道がちょうどいい。
石垣島では、有名な観光スポットだけを目的地にするより、ドライブの途中で気になった場所に立ち寄る時間も楽しかったです。


そのあと向かったのが米原ビーチでした。
米原ビーチは「泳ぎながらそのままシュノーケリング」が楽しかった
米原ビーチを知ったのは、イリワでおすすめしてもらったことがきっかけでした。
別の知人からも「米原はいい」と聞いていたので、それなら行ってみよう、と。
シュノーケルは自分で持っていましたが、フィンはなし。
ビーチからそのまま海へ入りました。
ここで特に良かったのが、かなり岸に近いところでもサンゴや魚を見ることができたこと。
透明度も高く、泳いでいるとサンゴの周りをいろいろな魚が行き来しています。
クマノミのような魚や、ブダイの仲間らしい魚も見かけました。
宮古島では、ガイドと一緒に岸からエントリーして、かなり水深のあるポイントでシュノーケリングをしたこともあります。
岸から入れるとはいえ、すぐに深くなり、流れもある場所。自分一人だったら少し怖いなと感じるようなポイントでした。
それに対して米原ビーチは、海水浴の延長のような感覚で海へ入り、そのままシュノーケリングを楽しめたのが自分には合っていました。
「ちょっと泳ごう」と海に入った先に、サンゴや魚がいる。
この気軽さが良かったんだと思います。

実際、米原ビーチはこの旅でもう一度訪れることになります。
石垣島で泳いだ場所の中では、それくらい気に入りました。
ただし、僕が訪れた日に気軽に楽しめたからといって、いつでも誰にとっても安全というわけではありません。
海の状況は日によって変わります。泳ぐときは現地の注意表示やその日の海況を確認し、無理をしないことが前提です。
有名な川平湾へ。それでも自分は米原ビーチが好きだった
そして石垣島といえば、やはり川平湾。
ここも外すわけにはいきません。
最初に訪れた日は少し雲が多く、屋根のある展望スペースから湾を眺めました。
グラスボートには乗らず、30分から1時間ほど景色を見ながら過ごしたと思います。
透明感のある海と、小さな島々が浮かぶ景色。
石垣島を代表する観光地と言われるのも分かります。
ただ、この日の自分の中では、
「きれいだけど、米原ビーチの方が好きかな」
というのが正直な感想でした。
川平湾は“見る海”。
米原ビーチは、自分で海へ入って泳ぎ、魚やサンゴを見ながら過ごせる海。
自分の場合は、後者の方が性に合っていたんだと思います。
翌朝、天気が良くなったので川平湾へもう一度行ってみました。
すると前日とはかなり印象が違いました。
太陽の光が海に入り、水面がきらきらと輝いている。
「晴れるとこんなに違うのか」
と思ったのを覚えています。


有名だから一度見ておきたい場所。
それは間違いない。
それでも、もし一人で石垣島へ戻ってきたら、僕がもう一度泳ぎに行きたいと思うのは米原ビーチです。
石垣島の海は、ただ眺めるだけではなく、自分で入ってみるとまた印象が変わる。
北部を一日走って、その違いを実感しました。
このあと石垣島をいったん離れ、波照間島へ向かいました。
離島を巡って、もう一度石垣島へ
波照間島で5泊したあと、4月16日にいったん石垣島へ戻りました。
この日の石垣島滞在は、次の西表島へ向かうまでの短い時間。
そこで昼食に選んだのが、初日に訪れたあむりたの庭、そして音楽でした。
今回は波照間島で知り合った人と一緒です。
初日に食べたカレーではなく、石垣牛のハンバーグ定食を注文。
最初の食事で「また来たい」と思った店に、本当にもう一度戻ってくることになりました。

昼食を終えたあとは、その日のうちにフェリーで西表島へ。
そして3日後の4月19日、再び石垣島へ戻ってきました。
旅の最後の2泊に選んだのは、白保にあるguest house Holoholo Beach Side。

最初に石垣島へ来たときは、市街地から始まり、川平や北部まで動き回っていました。
一度波照間島と西表島を挟んで戻ってくると、
「石垣島で何を見なければ」
と予定を詰めるより、残った時間で気になるところへ行ってみよう、くらいの感覚になっています。
翌日は、今度はguest house Holoholo Beach Sideで直接レンタカーを借りて、もう一度島を回りました。
地元の商店で見つけた、イノシシとヤギ刺し
この日立ち寄ったのが前里商店。
そこで目に入ったのが、
イノシシスライス 500円。
そして、
ヤギ刺身 800円。
ヤギ刺しは、実は初めてではありません。
以前、沖縄本島に住んでいたこともあり、何度も食べたことがある料理。沖縄で好きなもののひとつです。
ただ、本州にいるとなかなか食べる機会がない。
まさか石垣島でまた出会えるとは思っていなかったので、これは迷わず購入しました。
一方、気になったのがイノシシ。
僕自身ジビエが好きで、本州ではイノシシを食べたことがあります。でも、沖縄でイノシシを食べた経験はありませんでした。
石垣島の商店でイノシシ肉を見つけるとは。
「これはちょっと食べてみたいな」
と、こちらも購入。
ヤギは刺身で。
イノシシは火を通して、カレーにのせて食べました。

最初の市街地滞在では、ゆらてぃく市場で石垣牛を買い、旅の終盤には商店で見つけたヤギ刺しとイノシシ。
旅先の名物を店で食べるのもいいけれど、市場や商店をのぞいて、その土地で売られている食材を買って食べてみる。
長く滞在した石垣島では、そんな食の楽しみ方もできました。
車が次々と入ってきた165Bakery
この日のドライブでは、165Bakery -ばんやファーム-にも立ち寄りました。
店の前には車が次々と入ってきていて、
「ここ、人気なんだな」
と分かるくらい。
せっかくなので自分も寄ってみることにしました。
パンをいくつか買って食べましたが、これがおいしい。
今回の旅では事前に細かく店を決めていたわけではなく、知人に教えてもらったり、宿で聞いたり、車で走っていて気になったところへ入ったり。
このパン屋も、そんな立ち寄り先のひとつでした。

そして、このあと向かった場所が、石垣島で見た景色の中でも特に印象に残ることになります。
野底マーペー。
川平湾でもなく、平久保崎でもない。
僕が石垣島で一番好きだった景色は、山の上にありました。
石垣島で一番好きだった絶景、野底マーペーへ
石垣島で過ごす最後の一日。
向かったのは、島の北部にある野底マーペーでした。
僕が登ったのは山の途中から入る短いルートで、山頂までは30分ほどだったと思います。
登山時間は短いものの、道は細く、途中にはそれなりに急なところもあります。
スニーカーで登っている人も多く、外国人旅行者の姿も見かけました。
僕自身は、
「これなら思ったよりすぐ着きそうだな」
くらいの感覚で登っていきました。
そして山頂へ出た瞬間。
目の前に、石垣島の海が一気に広がります。
これは良かった。
かなり良かった。

川平湾より、自分はこちらの景色が好きだった
山頂の岩の上から見ると、海の色の違いがよく分かります。
岸に近い浅いところは明るく透明感のある色。
そこから沖へ行くにつれて、少しずつ濃い青へ変わっていく。
天気も良く、水面には光が反射していました。
川平湾もきれいでした。
平久保崎から見る海も良かった。
それでも、石垣島で見た景色の中でどこが一番好きだったかと聞かれたら、僕は野底マーペーを選びます。
高い山ではありませんが、山頂の岩に座って眺める景色には、ほかの場所とは違う開放感がありました。
これまで登った標高の低い山の中でも、かなり好きな景色です。
山頂でしばらく景色を眺めながら、
「ここは来てよかったな」
と思っていました。
こういう景色を見ていると、BEGINの『島人ぬ宝』でも聴きたくなる。
そんな気分でした。
山頂で、まさかの再会
そして野底マーペーでは、景色とは別にもうひとつ驚いたことがありました。
山頂に着いてみると、どこかで見たことのある人がいます。
波照間島で知り合った、カメラマンの方でした。
波照間島を離れ、西表島を巡り、石垣島へ戻ってきたあと。
まさか野底マーペーの山頂で再会するとは思いません。
この旅では、こういう偶然が妙に続きました。
せっかくなので、その方に写真も撮ってもらうことに。
山頂の岩の上にあぐらをかいて座り、その姿を下の方から撮ってもらいました。
完成した写真を見ると、背景の中心にあるのは海ではなく、岩と空と雲。
僕なら思いつかなかった構図です。
「こういう撮り方をするんだ」
同じ場所にいても、カメラを仕事にしている人は景色の切り取り方が違う。
その視点が面白かったです。
そして何より、波照間島で出会った人と、離島を巡ったあとに野底マーペーで偶然再会し、そこで写真を撮ってもらう。
写真そのもの以上に、そんな偶然まで含めて記憶に残る出来事になりました。
最後はもう一度、米原ビーチへ
野底マーペーを降りたあと、向かったのは米原ビーチ。
北部を回ったときにも訪れた場所ですが、石垣島最後の日にもう一度行きたくなりました。
何か新しい場所を探すより、
「最後はここでいいな」
と思ったんです。
海に入り、少し泳いで、あとはのんびり。
サンゴや魚を見たり、砂浜から海を眺めたりしながら、夕方まで過ごしました。

最初に来たときは「シュノーケリングが楽しいビーチ」という印象が強かった米原ビーチ。
2回目は、それ以上に、ただ海のそばで過ごす場所になっていました。
離島を巡る旅も、そろそろ終わり。
「もう離島旅も終わりだな」
そんなことを考えながら海を眺めていたのを覚えています。
その後はいったんゲストハウスへ戻り、夜になってから近くの海岸まで出て、星や月を眺めました。

市街地から始まり、竹富島へ渡り、北部を車で走り、米原ビーチで泳ぎ、川平湾を見て、最後は野底マーペーへ。
途中では何人もの旅人と出会い、離島を巡って、また石垣島へ戻ってきた。
長く滞在したからこそ、石垣島を「観光地を巡る場所」だけではなく、少しずつ自分の好きな場所を見つけながら過ごすことができたのだと思います。
では、実際に初めて石垣島へ行くなら、7泊も必要なのか。
最後に、今回の旅を振り返りながら、石垣島は何泊くらいあると楽しみやすいのかを考えてみます。
7泊して分かった、石垣島は何泊あれば楽しめる?
今回、石垣島では合計7泊しました。
ただ、初めて石垣島へ行く人に「7泊必要です」と言うつもりはありません。
市街地に泊まり、竹富島へ行き、レンタカーで川平や北部を回る。
そこまでをひと通り楽しむなら、僕なら3泊4日をひとつの目安にします。
1泊2日だと、石垣島まで移動してきて、翌日にはもう帰ることになる。
僕ならちょっともったいない。
2泊3日でも旅行はできますが、市街地、離島、島内ドライブまで入れようとすると、かなり慌ただしくなりそうです。
3泊4日あれば、
初日は市街地を歩く。
1日は竹富島など近くの離島へ。
もう1日はレンタカーで川平湾や米原ビーチ、北部を巡る。
これくらいの組み方ができます。
今回の自分の旅を振り返っても、初めてならこのくらいから考えるのが現実的だと思います。
初めてなら、市街地を拠点にするのが使いやすい
宿泊場所で迷ったら、初めての石垣島ではまず市街地を拠点にするのがおすすめです。
石垣港離島ターミナルが近く、竹富島をはじめ周辺の島へ渡りやすい。
飲食店も多いので、夜に食事へ出るにも困りません。
僕も最初の3泊をGuest House Ishigakiにしたことで、自転車で市街地を回ったり、ひとしへ食事に行ったり、竹富島へ日帰りしたりと動きやすかったです。
一方で、石垣島に4〜5泊できるなら、市街地だけで終わらせず、川平や北部にも泊まってみるのはかなりおすすめ。
僕の場合はイリワに移ったことで、市街地にいたときとは旅の雰囲気そのものが変わりました。
庭でゆっくりしたり、多国籍な旅人と話したり、その流れで一緒に食事へ行ったり。
米原ビーチや川平湾へも動きやすくなります。
市街地に2〜3泊。
川平や北部に1〜2泊。
時間が取れるなら、そんなふうに拠点を分けるのも面白いと思います。
島内を回るなら、レンタカーはあった方がいい
市街地だけを楽しむなら、徒歩や自転車でもかなり動けました。
竹富島などへ渡る場合も、港まで行ければ船に乗れます。
ただ、石垣島そのものをしっかり回りたいなら、僕はレンタカーがあった方がいいと思います。
平久保崎、米原ビーチ、野底マーペー。
こうした場所を自分のペースで回れたのは、やはり車があったからです。
何時に出るかも自由。
気になる店があれば寄れるし、もう一度川平湾へ行きたいと思えば翌朝また行ける。
米原ビーチが気に入ったから、最後の日にもう一度行く。
そんな予定変更ができるのも車の良さでした。
初日からずっと借りる必要はなくても、島内を回る日だけレンタカーを使うという組み方で十分だと思います。
宮古島とは違った、石垣島から広がる八重山の旅
石垣島へ来る直前まで、僕は宮古島を旅していました。
どちらも沖縄の離島ですが、続けて訪れたことで違いもよく分かりました。
宮古島で印象に残ったのは、橋を渡りながら島から島へ移動できること。
池間島、伊良部島、下地島。
レンタカーがあれば、海を眺めながらそのまま次の島へ走っていけます。
高い山がほとんどなく、すぐ近くにある海の青さも印象的でした。
一方、石垣島には山があります。
高台から海を見下ろし、野底マーペーに登れば、浅瀬の明るい色から沖の濃い青まで一度に眺められる。
中心部には街があり、そこから車で走れば、北へ行くほど景色も変わっていきます。
そして、石垣島ならではだと感じたのが、ここからさらに八重山の島々へ旅が広がっていくことでした。
竹富島へは日帰りで。
さらに船に乗れば、波照間島や西表島へも行ける。
石垣島そのものが目的地でありながら、八重山を巡る旅の拠点でもある。
これが、宮古島とはまた違う面白さでした。
どちらが上という話ではありません。
橋を渡りながら海を巡る宮古島。
船に乗りながら、島から島へ旅を広げていく石垣島と八重山。
同じ沖縄でも、旅の仕方が違います。
もう一度行くなら、今度は旅の組み方も変わる
今回、石垣島に合計7泊したことについては、初めての旅としてちょうどよかったと思っています。
市街地も北部も見られた。
竹富島にも行けた。
ゲストハウスでいろいろな人と出会い、気に入った米原ビーチには二度行き、最後には野底マーペーにも登れました。
一方で、一度行った今なら、次の旅は同じ組み方にはしないと思います。
もし5日ほど時間があれば、石垣島に1泊して、そこから波照間島へ数日。
そして最後にもう一度石垣島へ戻って1泊。
今の自分なら、そんな旅をしてみたい。
それは石垣島に飽きたからではありません。
むしろ石垣島を実際に旅したことで、ここを拠点に「次はどの島へ行こう」と考える楽しさを知ったからです。
石垣島だけを見ても、市街地、食、海、山、北部の自然と、かなり幅があります。
さらに港から船に乗れば、また違った島が待っている。
7泊して感じたのは、石垣島は思っていた以上に奥が深い場所だったということ。
初めてなら、まずは3泊4日くらい。
市街地を歩き、船でひとつ島へ渡り、レンタカーで石垣島を走ってみる。
そして気に入ったら、次はもう少し長く。
石垣島から、その先の八重山へ。
僕自身も、まだもう一度続きを旅してみたいと思っています。


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