波照間島に5泊して何する?|何度も戻ったニシ浜と、予定外に広がった島時間

白い砂浜と青い海が続く波照間島のニシ浜

東京に住んでいた頃から、いつか行ってみたいと思っていた島があります。

波照間島です。

きっかけは、若い頃からの知人Yさん。

Yさんは毎年のように波照間島へ通っていて、届く年賀状の裏にはいつも波照間の海が写っていました。

毎年それを見るたびに、

「いつか自分も、この波照間ブルーを見に行きたいな」

と思っていたんです。

Yさんが波照間へ行くのは、だいたい4月と10月。そのタイミングに合わせて、いつか一緒に行こうと話しながら、ずいぶん時間が経ちました。

そして2024年4月。

ようやく念願が叶います。

しかも、その海の写真を毎年送ってくれていたYさん本人と一緒に。

石垣島から船に乗り、波照間島で5泊。

かなり満喫しました。

それでも最後は、まだ帰りたくなかった。

波照間は、そんな島でした。

目次

この記事でわかること

  • 波照間島に実際5泊すると、どんな過ごし方になるのか
  • ニシ浜で何度もシュノーケリングして感じた「波照間ブルー」
  • ゲストハウスNAMIと、ゆったい&ラグーンで実際に過ごして感じた違い
  • 宿での出会い、泡波、釣り、自炊など、滞在中に起きた予定外の体験
  • 5泊した自分が考える、旅の目的別の波照間島の滞在日数

2024年4月11日から16日まで、ゲストハウスNAMIに2泊、波照間島の宿 ゆったい&ラグーンに3泊しました。

「波照間島なら5泊がおすすめ」と言いたいわけではありません。

ニシ浜を中心に楽しむならもっと短くてもいい。一方で、長くいるからこそ生まれた時間もありました。

そのあたりも含めて、実際の5泊を振り返ってみます。

何年も年賀状で見ていた波照間島へ

Yさんと石垣島からフェリーに乗る

石垣島のフェリーターミナルでYさんと合流。

午後の船に乗り、波照間島へ向かいました。

石垣島から波照間島へ向かう船上から見た海

船に揺られること約1時間。

Yさんにとっては何度も来ている島。

でも、自分にとってはずっと年賀状の中にあった島です。

ようやく行ける。

その感覚の方が強かったですね。

波照間港に着くと、この日から泊まるゲストハウスNAMIの女将さんが車で迎えに来てくれていました。

最初の2泊はゲストハウスNAMI

NAMIは、沖縄の平屋の一軒家を旅人みんなで使っているような雰囲気の宿でした。

部屋自体は個室ですが、仕切りはふすま。

ホテルのような完全な独立空間というより、一つの家でみんなが一緒に過ごしている感覚に近いです。

そしてNAMIといえば、やっぱりゆんたくスペース。

外にある共同スペースで、ご飯を食べたり、お酒を飲んだり、泊まっている人と話したり。

波照間島のゲストハウスNAMIの外観
ゲストハウスNAMIの屋外にあるゆんたくスペース

ここで出会った人たちとの会話が、その後のシュノーケリングや釣り、星空へつながっていきます。

ぶどぅまれーで泡波。黒糖と合わせると……

チェックインしたあとは、NAMIで刺身をつまんだり、ビールを飲んだりしながら過ごしました。

その後、Yさんと歩いてぶどぅまれーへ。

Yさんは波照間へずっと通っているので、島にも知り合いが多い。

ぶどぅまれーの店主、テツさんとも以前からの知り合いです。

テツさん。

「鉄だから元素記号のFe」

なんて話をしていたのも覚えています。

料理はお任せ。

ソーキや、スパムともやし、葉物を炒めた料理などをいただきました。

どれもうまい。

そして、波照間島の泡盛「泡波」。

ぶどぅまれーで飲んだ泡波と沖縄料理

Yさんに教えてもらったのが、波照間産の黒糖をつまみながら泡波を飲む方法でした。

黒糖をひとかけ。

そのあとに泡波の水割り。

これが合うんですよ。

自分には、どこか黒糖焼酎のような風味に感じられました。

泡波だけで飲むのとは、また少し印象が変わります。

そして、かなり酒が進む。

これはちょっと危険な組み合わせです。

実際、この日はかなり飲みました。

最後はもう限界。

テツさんがもう一杯作ってくれたのですが、さすがに飲めず、申し訳ないと思いながら断りました。

初日から完全に飲みすぎです。

ついに見たニシ浜。一度では終わらなかった

年賀状で何年も見ていた海が、本当に目の前に

翌朝。

当時NAMIの近くにあった丸友売店で、朝食用のパンと水を買いました。

NAMIの外にある共同スペースで朝食を済ませ、いよいよニシ浜へ。

ここです。

何年も年賀状で見てきた海。

それが本当に目の前にありました。

初めて訪れた波照間島のニシ浜と青い海

「ああ、ようやく来たな」

という感じです。

もちろん海はきれい。

でも、それだけじゃなかったんですよね。

知らない観光地へ来て「きれいな海だな」と思うのとは少し違う。

何年も写真で見続けていた場所に、今、自分がいる。

念願がやっと叶った。

その感覚が大きかったです。

Yさんと、年賀状の中の海へ

眺めるだけでは終わりません。

Yさんとシュノーケリングもしました。

年賀状でずっと見ていた海に、今度は自分が入っていく。

浜から見ても青い。

でも海の中へ入ると、また違います。

浅い場所には明るい水色。

沖へ向かうにつれて色が少しずつ濃くなり、さらに深い場所へ出ると、ぐっと濃い青になる。

「ああ、これが波照間ブルーなんだな」

と感じました。

一色ではありません。

浅瀬から深場まで続いていく、そのグラデーション全部が自分にとっての波照間ブルーでした。

浅瀬から沖へ青色が濃くなる波照間島のニシ浜

滞在中、何度もニシ浜へ戻った

最初のシュノーケリングで終わりではありませんでした。

その後の滞在中も、何度もニシ浜へ。

Yさんだけでなく、NAMIやラグーンで知り合った人たちとも一緒に泳ぎました。

ある日は、もともと一緒にシュノーケリングする予定だった人がなかなか来ません。

待てど暮らせど来ない。

そのときニシ浜にいたのが、石垣島でリゾートバイトをしていた女性と、そのお母さんでした。

話しているうちに、なぜか初対面のその女性と一緒にシュノーケリングすることに。

旅って、よく分かりません。

そのあと遅れてやってきたNAMIで知り合った人とも合流しました。

最初は「念願のニシ浜を見に行く」場所だったのに、いつの間にか何度も戻ってくる場所になっていたんです。

ウミガメ発見。しかも1匹じゃない

滞在中のシュノーケリングでは、ウミガメも探しました。

いるかなと思いながら泳いでいると、比較的すぐに発見。

しかも1匹ではありません。

複数いました。

そのうちの一匹の近くを、けっこう長い時間泳げたんですよね。

青い海の中を、ウミガメがゆっくり進んでいく。

その横を自分も泳いでいく。

ニシ浜の海中を泳ぐウミガメ

これは良かった。

何度もニシ浜へ入りましたが、その中でも特に印象に残っている時間です。

※ウミガメは自然の生き物なので、必ず出会えるものではありません。遊泳ルールや生き物の観察マナーは、訪問前に最新の案内をご確認ください。

シュノーケリングのあとはテトラポッドへ

その日のシュノーケリングを終えたあとは、リゾートバイトの女性と、あとから合流したNAMIで知り合った人とニシ浜近くのテトラポッドへ。

一緒にいた人から、写真を撮る人が多い場所だと聞きました。

海を横に見ながらテトラポッドの脇を歩き、写真を撮り合います。

ニシ浜近くのテトラポッドと青い海

午前中は初対面だった人と一緒に海へ入り、そのあと写真まで撮り合っている。

こういう展開も、旅先ならではですね。

NAMIからラグーンへ。宿を変えると過ごし方も変わる

日本最南端之碑から、人の少ないペー浜へ

NAMIで2泊したあと、宿を移る日。

この日はYさんと歩いて、日本最南端之碑へ。

そこからさらにペー浜方面へ向かいました。

ペー浜はニシ浜とはかなり雰囲気が違いました。

この日は観光客もほとんどいません。

海もすぐ深くなる感じで、岩場も多め。

でも、その分とても静かでした。

波照間島にある日本最南端平和の碑
人が少なく静かだった波照間島のペー浜

人の少ない海で、のんびり過ごす。

ニシ浜へ何度も戻った旅でしたが、こういう静かな海の時間も波照間で印象に残っています。

後半の3泊は、ゆったい&ラグーンへ

その後、波照間島の宿 ゆったい&ラグーンへ。

ここから3泊します。

NAMIと比べて、自分が一番違いを感じたのは部屋の独立感でした。

ラグーンは壁で区切られた個室で、自分の部屋にはベッドとエアコンもあります。

より「自分の部屋」という感じが強く、一人で過ごしたいときにはちょうどよかった。

ゆったい&ラグーンの客室前にある共有スペース
ゆったい&ラグーンで宿泊した個室

一方、NAMIでは自然と人との時間が増える。

どちらが良い悪いではなく、宿を変えたことで波照間での過ごし方も変わりました。

とはいえ、ラグーンへ移ってからも夜になるとNAMIへ。

結局また、ゆんたくです。

ウェルカムドリンクならぬ、ウェルカムブレッド

ラグーンでうれしかったのが、宿でもらったパンです。

この日は明太フランスパンと、紅茶&オレンジのリュスティック。

無料でいただきました。

ゆったい&ラグーンでもらった明太フランスパンと紅茶&オレンジのリュスティック

ウェルカムドリンクならぬ、ウェルカムブレッドですね。

温めて食べたんですが、これがかなりおいしかった。

こういうちょっとしたものって、旅の途中だとうれしいんですよね。

一人でパスタを作って、ビールを飲む

ラグーンでは基本的に自炊しました。

石垣島から持ってきた食材や、島で買ったものを使ってパスタ。

ビールも一本。

誰かと飲む夜が続いたあとに、一人で料理を作って食べる。

これも悪くありません。

もずくを使って、トマトも乗せたスープパスタのようなものを作った日もありました。

ゆったい&ラグーンで自炊したもずくとトマトのパスタ

自炊して、一人でゆっくり食べる。

そんな時間も旅になっていました。

ラグーンへ移っても、NAMIでの出会いは続く

ラグーンへ移ってからも、夜はNAMIへ遊びに行っていました。

Yさんの知り合いの整体師さんが来た夜もあります。

釣りを目的に来ている人。

写真を撮るために何度も波照間へ来ている人。

シュノーケリングを楽しむ人。

同じ島に来ていても、過ごし方はそれぞれです。

そして、その人たちとの会話が次の日の自分の行動につながっていきました。

「イシミーバイを釣りたい」と言ったら、本当に釣れた

NAMIで出会った釣り人

NAMIのゆんたくで知り合った中に、釣りを目的に波照間へ来ている人がいました。

東京からかなり頻繁に来ているそうで、地元の漁師さんの船に乗って沖へ。

見せてもらった魚がとにかく大きい。

「こんなの釣れるのか」

というサイズです。

その人に話したのが、

「イシミーバイを釣りたいんですよね」

ということ。

今回、竿を持ってきた理由の一つでした。

イシミーバイはカンモンハタ。

以前から釣ってみたかった魚です。

根掛かり? 藻? ……いや、ミーバイだ

翌日の夕方。

ニシ浜方面へ釣りに行きました。

最初に釣れたのは、沖縄らしいカラフルな魚。

そのあと岩場へ移動します。

ルアーを投げて巻いていると、何か重い。

竿も少し太めだったので、魚の感触が分かりにくかったんです。

「根掛かりかな?」

「いや、藻か何かかな?」

そんな感じで巻いていました。

ところが近くまで来ると、魚がついている。

しかも――

「ミーバイじゃん!」

前日に「釣りたい」と話していた魚です。

これは興奮しましたね。

釣れた場所から浜までは、海の中を少し歩かなければなりません。

絶対に逃がしたくない。

もう必死です。

なんとか浜まで持ってきて、写真も何枚も撮りました。

波照間島で釣り上げたイシミーバイ

NAMIへ戻って、

「ミーバイ釣れました!」

と報告。

その人も喜んでくれました。

特に褒められたのが、「釣りたいと言って本当に釣った」というところ。

有言実行。

まあ、自分としてはかなりラッキーだっただけだと思います。

それでも、波照間で一番釣りたかった魚が釣れた。

これはうれしかったですね。

自分でさばいて、アクアパッツァ

釣ったイシミーバイは、自分でさばきました。

そして翌日、アクアパッツァに。

石垣島から持ってきていたスパークリングワインも開けました。

波照間島で釣ったイシミーバイを使ったアクアパッツァ

釣りたいと思っていた魚を自分で釣って、自分で料理する。

味はもちろん最高です。

これはかなり贅沢な一食でした。

でも面白いのは、波照間に来る前から計画していたわけではないこと。

宿で人と話して、釣りに行って、たまたま釣れて、次の日の食事になる。

波照間での日々は、こういう予定外の出来事が多かったです。

観光の予定にはなかった、波照間での出会い

7〜8年前に見かけた人と、まさかの再会

NAMIに着いた初日から、少し気になる人がいました。

「この人、どこかで見たことあるんだよな……」

でも、どうしても思い出せません。

その後もゆんたくで普通に話していました。

おそらく3日目くらいだったと思います。

みんなでゆんたくしているときに岐阜の話が出て、その瞬間、

「あっ!」

とつながりました。

7〜8年前、自分が働いていた頃に、同じ施設で何度か見かけていた人でした。

波照間で話してみると、普段は大阪にいて、仕事で月に何度か岐阜の施設に来ていたそうです。

当時から目立つ人だったので、記憶に残っていました。

「昔、同じ施設にいましたよね?」

と伝えると、向こうは自分のことをまったく覚えていなかったようで、

「こわっ(笑)」

まあ、向こうからしたらそうですよね。

その後はニシ浜で一緒にシュノーケリングもして、GoProで写真を撮ってもらったりしました。

まさか昔仕事先で見かけていた人と、何年も経って波照間島で再会して、一緒に海を泳ぐことになるとは。

こういう偶然も、今回の旅で印象に残っています。

深夜1〜2時、曇り空の下で星を撮りに行く

NAMIには、写真を撮るために何度も波照間へ来ている人もいました。

波照間で撮る星空がすごくきれいだという。

そこで、行きたい人たちで夜中に星を撮りに行くことになりました。

時間は確か午前1〜2時ごろ。

空が白み始める前です。

場所は日本最南端の灯台付近。

ただ、この日は曇り。

「こんなんで本当に星、撮れるのかな?」

正直、そう思っていました。

それでもシャッタースピードを長くして撮影します。

そして後から、その人が撮った写真を送ってもらいました。

見てびっくり。

「これ、AIで作ったんじゃないの?」

と思うような写真です。

波照間島の夜空に広がる星と地上のシルエット

今見返しても、やっぱりすごい。

自転車で島を一周。途中で波照間空港へ

別の日には、自転車で島を一周しました。

その途中で立ち寄ったのが波照間空港。

最初から空港を目的地にしていたわけではありません。

島を走っていたら、そのルート上にあったという感じです。

自転車で島を一周した途中に立ち寄った波照間空港

宿で出会った人の中には、石垣島から波照間島へ飛ぶ飛行機に乗ること自体を目的に来ていた人もいました。

「そんな波照間の楽しみ方もあるのか」

自分にはなかった発想だったので、印象に残っています。

波照間島は何泊がおすすめ? 5泊した自分ならこう考える

自分は波照間島に5泊しました。

実際に滞在して感じたのは、何泊が合うかは、島で何をしたいかによってかなり変わるということです。

半日〜日帰りなら、目的を絞る。

実際、ニシ浜で一緒にシュノーケリングした女性は、お母さんと石垣島から日帰りで来ていました。

ニシ浜で泳いで、テトラポッド周辺で写真を撮る。

自分なら、こうして目的を絞る旅なら半日〜日帰りもありだと思います。

石垣島旅行の途中で波照間にも行くなら、1〜2泊くらい。

ニシ浜を中心に楽しみながら、島で過ごす時間も取れます。

波照間そのものを目的に旅するなら、自分なら3泊前後。

海や島内、宿での時間まで楽しめます。天候が悪い時期や船の欠航が心配な時も、少し余裕を持てる日数です。

自分は5泊しましたが、長すぎるとはまったく感じませんでした。

何度もニシ浜へ行き、人との出会いから釣りや星空へと予定外の時間も広がっていきました。

ちなみにYさんは、波照間へ来ると毎回10日以上滞在しています。

半日から10日以上まで。

かなり幅があります。

だからこそ、泊数だけを先に決めるというより、波照間でどう過ごしたいかから考えるのが、自分には一番しっくりきます。

5泊しても、まだいたかった波照間島

4月16日。

波照間島を離れました。

ラグーンで知り合った人と一緒に船で石垣島へ戻り、お昼は石垣牛のハンバーグ。

その人とはそこで別れ、自分はその日のうちに次の目的地、西表島へ向かいます。

かなり満喫した5日間。

それでも、もう少しいたい。

また来たい。

でも、次の西表島も楽しみ。

そんな気持ちで波照間を離れました。

波照間にいるとき、自分には「心の洗濯」という言葉がすごくしっくりきていました。

何もないけど、すべてある。

何年も年賀状で眺めていた波照間の海。

実際に来てみると、覚えて帰ったのは海の青さだけではありませんでした。

全部ひっくるめて波照間だったんだと思います。

また同じような季節に、戻れたらいいなと思っています。

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